「旭化成」が求める“デジタル人材”とは?「職場の変革、事業の変革、ビジネスの変革、それらをリードしてもらうような人材」
◆現場をデジタルのプロ集団にするべく注力
“今年度末までにプロ人材を2,500人”という目標を達成するには、現在、現場にいる人材の育成も急務となります。ここで久世さんは「デジタルに長けた人に現場業務をイチから教え込むのと、現場業務に長けた人がデジタル力を身に付けていくのでは、私はいつも“後者の方が大事だ”と強く言っています。現場での経験値、ノウハウやスキルはなかなか簡単には習得できませんが、道具立てのデジタルは、あとからでも身に付きやすいと思うんです」と持論を展開。 これを受けて、笹川が「そうなると(旭化成が求める人材は)とにかく仕事に意欲があって気概があり、真摯に向き合っていらっしゃる方に、後天的にデジタル力を身につけるということでいいのでしょうか」とまとめると、久世さんは「はい。そのほうが絶対に早く変革が進みますし、(会社が)強くなると思っています」と明言します。 最後に“今後、挑戦したいこと”について尋ねると、久世さんは「前回の放送でもキーワードとして挙げていた“多様性”だったり、境界を越えてつながり、共に創造する“共創”というところですね。そのレベルをもっと上げて、社内だけでなく企業の壁を越えて価値を共創していきたいと思っています」と力を込めていました。 (TOKYO FM「DIGITAL VORN Future Pix」2024年7月6日(土)放送より)