オリンピアン太田海也を差して1着! 48歳ベテランレーサーが歓喜「もう思い残すことはない(笑)」/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭(G1)」は24日、最終日を迎える。11Rの特別優秀に出走する桑原大志(48歳・山口=80期)に話を聞いた。 5日目7Rは太田海也が突っ張り先行。ゴール前は番手の桑原大志との首位争いになって写真判定の末、桑原が微差で差し切っていた。これが3度目のワンツー。桑原が抜いてというのは初めてだった。 「気持ちも脚も全然余裕はなかったです。オリンピアンに付いていくのもなかなか至難の業だと思う。今日はたまたま抜けただけ。もう思い残すことはないですね(笑)」 公式の場ではあまり喜びを表さない桑原が「本当はめちゃめちゃ嬉しい」とつぶやいた。世界で戦う男と防府記念前に一緒に練習し「悲しくなるくらいひきちぎられました」と嘆いていた48歳がG1の舞台で差し切った。日頃からの猛練習の賜物だろう。 「セッティングとかも岩津(裕介)君たちと、あぁあぁじゃない、こうじゃないって話してて、“まだまだボクらあるね”って。何があるのか分からないですけど(笑)。最終日もしっかりと車券に貢献したいですね」 4、3、5、1の着取りで、準決勝には進めなかったが最終日は決勝戦の前のレースにまで勝ち上がった。来年1月に49歳を迎える桑原に、まだまだ衰えは感じられない。(netkeirin特派員)