花火大会が急な雨で「中止」に! チケットは払い戻される? 花火大会の「開催可否」の天候基準も解説
夏の中盤に差し掛かり、多くの地域で花火大会が開催されるこの時期。しかし、近年の夏はゲリラ豪雨など天気の急変が頻発しており、せっかくの花火大会が中止に追い込まれてしまうことも少なくありません。 本記事では、花火大会が急な雨で中止になった際のチケットの取り扱いや対処法に加えて、運営側の損害についても解説します。この夏花火大会へ行く人は、ぜひ参考にしてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
花火大会が中止になる天候とは?
花火大会を開催するには、火薬類取締法のような法令や自治体の条例など、さまざまな規則を守って適切に行う必要があります。自治体では花火大会の開催可否を決定するために、天候の基準を設けているようです。 例えば、東京都では、次のケースで安全な花火大会の開催が見込めるかどうかを判断するようにしています。 ・地上風速7メートル以上の強風が10分間以上継続して吹く ・大雨警報や洪水警報、大雨注意報や雷注意報が発令されており安全な開催が望めない可能性がある ・落雷のおそれがある ・海上の波が高かったり、河川が増水して冠水したりする可能性がある 実際の降水量や河川の増水量などは瞬時に計測できないため、運営者側は早い段階で中止の決定をする必要があります。 このほか、火災警報が発令されている場合は大会の中止、自然災害発生の可能性がある場合も自主的な中止判断が必要としています。天候や災害リスクは完全に読み切れないからこそ、慎重ながらも素早い判断が必要なようです。
購入した花火大会のチケットの取り扱い
購入した花火大会のチケットは、払い戻しとなるケースが多いようです。2024年7月20日に開催直前で中止となった「第46回 足立の花火」は、2024年8月30日の22時まで有料観覧席のチケット払い戻しを受け付けています。期限を過ぎると払い戻しは一切受けられませんが、それまでであれば対応してもらえます。 一方、返金でトラブルになるケースもありました。2023年10月15日に神奈川県横須賀市で開催予定だった「よこすか開国花火大会」は強風や高波の影響により中止となりました。しかし、返金が2024年1月になっても完了しなかったり、返金額がチケット代のわずか30%だったため不満の声が寄せられたりしました。 このように、大会の主催者によって返金への対応は異なるようです。いずれにしても、払い戻しの案内があった際はすぐに受付し、可能な限り早めに返金してもらうようにしましょう。