小池知事定例会見6月1日(全文1)議会のチェック機能、情報公開で果たせる
代表就任で議会のチェック機能がなくなるのではないか?
読売新聞:ちょっとそこの関連なのですが、二元代表制ということをおっしゃいましたが、知事が都民ファーストの会の代表に就くということで、議会との緊張関係、議会がチェック機能がなくなるんじゃないかという危惧する声も出ているのですが、その辺の見解についてお考えを。 小池:お言葉ですけれども、これまでの都議会にチェック機能があったでしょうか。私はむしろなかったからこそ、豊洲の問題にせよ、オリンピックの費用負担で、東京都内で開かれるさまざまな会場が膨れ上がったんですよ。むしろこれまでチェックしてこなかったからこそ、これだけ高価格な、高コスト構造をそのままにし、むしろそれよりも膨らませ、ということになったのではないでしょうか。ですから私はチェックが利かなくなるというのはむしろ、これまでどうだったのかを問いたいし、今日から始まりました定例議会でありますけども、先ほど所信表明を行いました。そして今回、ご審議いただく2本の大切な条例案というのは、これは情報公開の条例を改正する、公文書管理を、これを今日、改正をするということであります。 これは議会というのはやはり皆さん、むしろ議会がチェックされるべきようなことでございまして、そのためには都政もそうでありますけども議会のチェックも、これは情報公開をすることによって都民の皆さんの目ということがあって、初めてその効果が出てくるのではないかと思っておりますので、東京大改革の一丁目一番地が情報公開だと常々、申し上げているのはそういうことであります。議会こそ緊張感を持っていかなければなりませんし、私自身は日々、皆さま方がチェックしていただいて、そしてまたさらに都民の皆さま方がチェックしていただいているということであります。 それから、都議会がこれから、議院内閣制の国会とは違うので、提案型っていうのとはちょっと違いますけれども、しかしながら条例の1本も出すくらいの勢いの議会にすべきであって、都政のチェックもせず、それから何か政策的な立案もせずっていうことであるならば、これは私はむしろ、皆さんが、この都民の皆さんに問うべき、そういうことが今回の選挙につながってくるのではないかなと、このように思っております。