リバティ・メディアがペレス残留を促したとの噂をレッドブルF1が否定「我々の選択は彼らの意図に基づいていない」
レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、商業上の理由からリバティ・メディアがレッドブル・レーシングに介入し、セルジオ・ペレスの残留を促したとの報道を否定した。 ペレスのF1での将来は、F1のサマーブレイクを前に危機に直面し、レッドブルはパフォーマンスと結果の不足を理由に、34歳のベテランF1ドライバーの交代を検討していた。ペレスは現在、チームメイトでチャンピオンシップのトップに立つマックス・フェルスタッペンから146ポイントもの大差をつけられており、この差はチームのF1コンストラクターズランキングにおける戦いに重くのしかかってきている。レッドブルは依然としてコンストラクターズ選手権をリードしているものの、2位のマクラーレンとの差は42ポイントに縮まっている。 F1ベルギーGP後にレッドブルは、スパ・フランコルシャンでペレスがまたしても期待外れのレースをしたにもかかわらず、ラインアップを変更しないことを決定した。これを受けて、F1のCEOステファノ・ドメニカリが、今年10月のメキシコシティGPのチケット売上を守るためにペレスを残留させるようレッドブルに要請したとの報道があった。 しかし、マルコはすぐにその報道を否定した。 「彼が引き続き参戦するのは、彼がメキシコでレースをすることをリバティ・メディアが望んでいるからだ、という報道は真実ではない」と、『SpeedWeek』の定期コラムでマルコは述べた。 「彼らは確かに、彼にホームレースでレースをしてほしいと考えているが、我々のドライバー選択はリバティ・メディアの意図にもとづいているわけではない」 マルコはペレスのパフォーマンス不足と不安定さを認めたものの、苦境に立たされている彼のことを、依然として今シーズン後半戦におけるレッドブルの最良の選択肢だと考えている。 「セルジオはサマーブレイク後もレッドブル・レーシングのマシンをドライブし続けるだろう。昨年彼が好成績を収めたコースでのレースがこれからあるし、我々は安定性を期待している」 「彼は時折よいパフォーマンスも見せている。前回のスパでのレースウイークでは土曜日の予選で非常に速く、3番手でフィニッシュした。彼は2番グリッドからスタートすることを許され、計算上では3位になることも可能だったはずだ」 「しかし、彼のタイヤは著しく劣化していたことがわかった。彼はプッシュすることができなかった。その上、我々はミディアムタイヤを2セットとハードタイヤを1セットしか持っていなかった一方で、ライバルはハードタイヤを2セットとミディアムタイヤを1セットを持っていた。それがおそらく決定的なポイントだった」 「ペレスはもっと速く走る必要はない。もっと安定すればいいだけだ。それに他の選択肢を考えると、彼は依然として我々にとって最善の解決策だ」 [オートスポーツweb 2024年08月09日]
