昇給のタイミングはいつ?制度の種類・平均昇給額・昇給率を解説
定期昇給がある企業で働くメリット
定期昇給がある企業で働くメリットとしては、次のようなものが挙げられます。 ◇長期勤続へのモチベーションが保てる 従業員としては、業績にかかわらず安定的に給与が上がっていくため、安心感を持って働くことができます。長期にわたって働き続けるモチベーションを保ちやすいといえるでしょう。 ◇ライフプランを立てやすい 給与テーブルに基づき、勤続年数によってどれくらい給与が上がるか、○歳時点でいくらくらいの給与額が見込めるかが分かるため、ライフプランを立てやすいといえます。住宅ローンや子どもの教育費など、マネープランのシミュレーションがしやすいのがメリットです。 ◇キャリアプランを立てやすい 給与テーブルに基づく定期昇給がある企業では、昇進・昇格などキャリアの道筋も明確に示されているため、先々のキャリアを描きやすいでしょう。昇格・昇進にために何をすればよいかが分かりやすく、努力目標を立てやすいといえます。
定期昇給がある企業で働くデメリット
定期昇給がある企業は、人によってはデメリットを感じることもあります。 定期昇給を基本とする企業では、「年功序列」であったり、勤続年数が同じ従業員が「横並び」であったりします。そのため、高い業績を挙げても給与に反映されにくく、不満を感じることもあります。 自分は努力して成果を挙げているにもかかわらず、成果を挙げていない同期社員の給与とほとんど差がない、あるいは、勤続年数が長く成果を挙げていない先輩社員の方が高い給与をもらっているとなれば、モチベーションが下がってしまう人もいます。
定期昇給を廃止する企業、ベースアップする企業が増加
近年、定期昇給を廃止する企業が増加傾向にあります。その代わりに、仕事の役割や成果に応じ、公平に評価して昇給を決める制度を導入しているのです。 また、物価上昇に合わせ、ベースアップする企業も増えています。かつては、物価上昇期に「インフレ手当」が臨時で支給されていましたが、それでは間に合わず、物価上昇のトレンドに合わせて基本給を上げていく動きが顕著です。