株価急落のニュースを見て“投資は怖い”と思うけれど、銀行預金の利率は低すぎて…。株式投資以外の「投資」について知りたいです
満期まで利率が変わらない固定型と、半年ごとに適用する利率が変わる変動型があります。変動型は実勢金利に見直しされますので、受取利子が増える場合がある一方で、現在より減る可能性もありますが、金利の下限が0.05%に設定されていることは安心です。 いずれも利子の受け取りは半年ごとに年2回です。債券を償還日までに換金した場合、元本割れのリスクがありますが、個人向け国債は発行後1年を経過すれば額面1万円単位で中途換金が可能です。ただし、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。 あまり知られていませんが、個人で購入できる国債には、個人向け国債以外に新窓販国債もあります。こちらは固定金利型で満期が2年・5年・10年の3種類です。購入単位は最低5万円から5万円単位です。発行日から初回の利払い日までの期間が、ぴったり半年にならないため、購入時に初回の利子の調整額を払い込む必要があります。 途中換金はできますが、個人向け国債のように元本保証されない点には注意が必要です。詳細は財務省ホームページ「新窓販国債 商品概要」(※2)をご参照ください。 今回はリスクの小さい商品として、国債を紹介しました。何年後に使う予定の資金なのか、「絶対に減らしたくない」を優先するのか、などの条件によって、選ぶ金融商品は変わります。手持ち資産を目的別に仕分けして預け先(置き場所)を考えると、分別管理もできます。こうして国債の仕組みを知ると、組入れ商品の選択肢になるのではないでしょうか。 (※1)財務省 個人向け国債 商品概要 (※2)財務省 新窓販国債 商品概要 出典 財務省 個人向け国債 財務省 新窓販国債 執筆者:宮﨑真紀子 ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部