巨人・岡本和真 球団6人目5億円突破 「昔から憧れていた場所」とメジャーの夢も語る
巨人の岡本和真内野手(28)が3日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億2000万円増で来季チーム最高年俸となる5億4000万円でサインした。今季は全試合4番で出場し、打率・280、27本塁打、83打点でリーグ優勝に貢献。球団の日本人では歴代5位で、6人目となる5億円の大台を突破した主砲は、将来的なメジャー挑戦の夢についても語った。 すっとぼけまくった。会見場に姿を現した岡本和は表情を変えず「1億円の24年契約をさせていただきました。24年後ってかなりおっちゃんなんですが、評価していただいてうれしかったです」とコメント。報道陣から何度も追及されても「ほんまですよ」、「好きなように書いてください」とかわし続けた。 無表情の仮面の下は満面の笑みだっただろう。実際、来季年俸は1億2000万円アップで坂本の5億円を大幅に超える5億4000万円。阿部新監督となった今季は「新チームになる年に優勝したいと思ってやってきた」と全試合で4番に座った。リーグ2位の27本塁打、83打点で4年ぶりV奪回に貢献。一塁ではベストナイン、ゴールデングラブ賞をともに初受賞するなど主将としてけん引し、球団6人目となる年俸5億円突破につなげた。 これまでは、すっとぼけることが多かったメジャー挑戦への思いも初めて明かした。「昔から憧れていた場所。野球をしていたら、そういう目標はみんな持っているし、僕もその一人」。海外FA権の取得は最短でも26年。今回の交渉で単年契約を結んだ。仮に来年オフに海を渡れば、球団の生え抜きでは初のポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦となる。メジャーリーガーが多く出場した昨春のWBCでは米国との決勝戦で一発を放つなど世界一に貢献。「もう一度、プレーしたい気持ちはあります」と次回の26年大会への思いも強い。 球団、ファンに後押ししてもらうためにも、まずはチームがリーグ連覇と日本一奪回を狙う来季に集中する。今オフは嫌いなキノコも食べるなど腸活にも取り組んでいることも明かした主砲は「キャリアハイを目指したい。連覇、日本一に貢献できるように準備したい」と言った。誰もが認める成績を残し、チームを頂点まで導く。(青森 正宣) ≪チーム5位の高額≫巨人の日本人選手で年俸5億円以上は岡本和で6人目。5億4000万円は、各選手の最高額比較でチーム5位の高額になった。入団11年目での5億円到達は、19年菅野の7年目、01年松井の9年目に次ぐチーム3位。現監督の阿部慎之助と坂本の13年目に比べると2年早く大台を突破した。