【40代・50代は注目】今こそ「おすすめしたい精油」があります。老けないための「更年期から始めるシニアケア」
美容家、オーガニックスペシャリストの吉川千明さんがおすすめする、更年期世代の不調を助けてくれる「精油」とは。生活に取り入れたい香りについて語ってくれた。
「私は、この夏、『女性ホルモンなきあとを補う精油学』、『未病のためのセルフケアー認知症編』と2つの精油のクラスを持ちました。久しぶりに、大真面目に、どっぷりと精油のことを語りましたが、今、まさに、改めて、私達女性に精油が必要だと、感じたからです。 なぜでしょうか? それは、精油の香りが脳に直接良い刺激を与えることができるからです。 本来は、植物が自分と自分の仲間たちの生存、存続のために作り出している精油成分が私たち『ヒト』にも応用できるからです」
精油はただの良い香り、ではありません
「鼻から入った香りは、『大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)』という脳の古い部分に直接働きかけます。『大脳辺縁系』は、『命のエンジン』とも呼ばれ、本能、情動、情緒、睡眠、記憶、自律神経系に関わっています。 この『大脳辺縁系』をうまく手繰れるかどうかは、今後の健康の質に直結しています。特に、更年期と更年期以降、老年期の私達には、万に一つのセルフケア!と私は思っています。『脳』が生き生きしていることはとても大事なのです。 さて、復習です。 更年期の不調の原因は大きく分けて2つでした。女性のホルモンの急激な減少がもたらす『脳のパニック』と『急激な老化』です。 冷え、火照り、急な汗、イライラ、メソメソ、不安感、不眠、物忘れ、集中力の欠如、取れない疲れや首肩の酷いこりなど、『脳のパニック』によるメンタルや自律神経系の不調に精油が役立ちます」
老年期のうつ気分にも精油がいい。
「そして、閉経後、ポスト更年期、老年期の女性の弱みは2つ。 『脳』と『骨』。 認知症にかかるリスクも、男性よりも2倍近く高いと言われていますが、女性ホルモンなきあとは、女性が年を取るとは、気分がうつになりやすく、気持ちが晴れない。そして、筋骨が弱くなるということです。 年を取って、うつにならない、というのは、とても大事なことです。抗うつ作用というのは、精油の得意分野です。 そして、公益社団法人 日本アロマ環境協会が2024年5月24日付で発表したニュースリリースでは、『日常的に精油を使っている人の脳機能は若い』という研究データが発表されています。 話しが長くなりました。『気分がすっきりする香り』があるよ!ということです。 精油にはたくさんの種類がありますが、今回は、私も大好きで、とにかく、すっきりと気分が良くなる香りを2本、選びました。少しづつ、あなたの木箱を良質な精油で埋めていってください。木箱がいいのは高温と湿気、紫外線から精油を守るためです」