首都圏マンション、10月平均価格は9239万円 前年比で40%上昇
Shinichi Uchida [東京 20日 ロイター] - 不動産経済研究所が20日に発表した10月の首都圏(1都3県)新築分譲マンション市場動向によると、1戸当たりの平均価格は前年比40.7%上昇の9239万円だった。3カ月連続のアップ。東京23区は同48.6%上昇の1億2940万円だった。 10月の発売戸数は1833戸で、前年比23.4%増と7カ月ぶりに増加した。東京23区は816戸で、同70.4%の大幅増だった。 平均価格が9000万円台になるのは8月(9532万円)以来。資材費や工事費の上昇で価格は全般的に上昇傾向だが、単月の平均価格は大型・高額物件の有無や全体の戸数に左右されやすい。23年3月には都心の高額物件の影響で首都圏平均価格が過去最高の1億4360万円に達したことがある。 10月の初月契約率は83.3%。節目の70%を大きく上回り、2015年11月以来の80%台を記録した。東京・中央区の「ザ 豊海タワー マリン&スカイ」(266戸)が即日完売した。 11月の発売戸数は2500戸程度を見込んでいる。