審判に文句「3年間でイエロー45枚、レッド6枚」31歳ブライトン新監督“やんちゃな選手時代”も…三笘薫27歳が証言する素顔「普段からよく話しますよ」
まるで“熱血教師”
クラブ公式サイトでは、チームミーティングの様子を垣間見ることができる。映し出されているのは、選手たちに熱く語りかけるヒュルツェラーの姿。立ち振る舞いは、さながら生徒思いの熱血教師のようだ。「情熱的な人に見えますね」と三笘に聞いてみると、27歳のアタッカーは「プレミアレベルになると、気持ちのところも持ってる監督は多いです」と言う。 一方で、意識の高さもうかがえる。愛読書は、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグといった起業家の「心構えや生い立ち、経験、価値観に関する本」という。会見の質疑応答を眺めていても、理路整然とした彼の説明からは聡明さを感じる。 同時に、現在欧州で名を馳せている監督たちの研究、分析も怠らない。デゼルビ監督が率いたブライトンのサッカーに惚れ込み、昨シーズンの試合映像はすべてチェックしていたという「サッカー・オタク」の一面も有している。 勝利に貪欲な熱さと、選手への共感性を持ち、研究熱心でもあるヒュルツェラー。向上心の塊である三笘との相性は良いように映るが、果たして彼らはこれからどんなストーリーを綴っていくのか。本当に楽しみでならない。
鎌田大地「これだけ勝てないのは初めて…」
5位に浮上したブライトンとは対照的に苦戦が続いているのが、鎌田大地のクリスタルパレスだ。 10月21日に敵地で、リーグ中位のノッティンガム・フォレストと対戦。プレミアリーグ第7節まで4敗3分の未勝利と、ここまで厳しい戦いが続いている。勝利が必要な一戦で、鎌田は2試合ぶりに先発に復帰した。 オリバー・グラスナー監督が採用したのは、5-3-2の新システム。普段は3-4-2-1を使用し、鎌田は守備的MFや攻撃的MFとして出場することが多いが、この日の日本代表は5-3-2の左MFに入った。 試合は接戦だった。序盤はノッティンガムが攻勢。だが前半途中からクリスタルパレスが持ち直し、試合の主導権を握り返す。鎌田も精力的に走り回った。 攻撃では右サイドからのクロスに、鎌田がボレーで合わせたが、シュートはミートしなかった。一方で、身を投げ出してボールを奪ったり、スライディングタックルでマイボールにしたりと、守備でも奮闘。鎌田は攻守両面で効いていた。 しかし後半20分に、自軍GKのミスから先制点を許してしまう。それまで試合の流れがクリスタルパレスに傾いていただけに、まさかの失点に鎌田も頭を抱えた。 試合はそのまま0-1で終了──。敗戦後、28歳MFは厳しい表情で振り返った。 「自分たちが今やろうとしてることは、ピッチの上では少なからずできていると思う。ただ、まさに“勝てないチーム”の状況と言うか……。チャンスがあっても決めきれず、失点して負けてしまう。自分のキャリアでこれだけ勝てないのは初めてのこと。チームとしても色々トライをしている中で、なかなかうまくいってない。 これだけ勝てない中で、自分たちが自信を失っている部分はある。本当に、チーム全体で苦労している感じはあります。今は自分たちを信じて、やり続けるしかない」 鎌田個人にフォーカスすると、5-3-2の新システムは、これまでよりもプレーしやすそうに映った。攻撃面では自分のタイミングで前線まで駆け上がることができる。一方、鎌田が前に攻め上がっても、後方の空いたスペースは残りの中盤2人でカバーすることが可能。鎌田としては中盤でパスワークに参加しながら、機を見て攻撃参加に繰り出せる。あとは、ウィングバックとの連係を高めたいところだ。 次戦は、27日にホームで行われるトッテナム戦。クリスタルパレスの初勝利に期待したい。
(「欧州サッカーPRESS」田嶋コウスケ = 文)
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