2年ぶりのスクデット奪還を目指すナポリ、ベンフィカからダヴィド・ネレス獲得を発表
ナポリは21日、ベンフィカからブラジル代表FWダヴィド・ネレスが完全移籍にて加入することを発表した。 【動画】ナポリの街に降り立ったネレス クラブからは契約期間、移籍金ともに明かされていない。イタリアメディア『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数の現地メディアの情報によると、契約期間は2028年6月30日までの4年間で、契約には1年間の延長オプションも付随しているという。移籍金はボーナスも含めた総額で3000万ユーロ(約49億円)ほどの見込みだと報じられた。 ネレスは1997年3月3日生まれの現在27歳。母国の名門であるサンパウロのアカデミー育ちで、同クラブでトップチームデビューを飾ると、2017年1月には19歳でアヤックスへ完全移籍し、欧州上陸を果たした。アヤックスでは加入直後から出場機会を確保し、2018-19シーズンと2020-21シーズンにはエールディヴィジとKNVBベーカーの国内2冠に貢献。2018-19シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)での4強入りにも大きく貢献した。シャフタール・ドネツクへ移籍する2022年1月までアヤックスでプレーし、公式戦通算180試合出場47ゴール41アシストを記録した。 ロシアのウクライナ侵攻の影響を受けて、シャフタール・ドネツクではプレーができず、2022年夏にはベンフィカへ完全移籍。2年間の在籍で公式戦通算83試合出場17ゴール26アシストを記録するなど主力の一角として活躍を続け、2022-23シーズンにはプリメイラ・リーガ優勝に貢献。今夏にベンフィカへ別れを告げ、自身初のセリエA挑戦が決まった。 また、アヤックス在籍時の2019年3月にはブラジル代表デビューを飾る。直後に行われたコパ・アメリカ2019のメンバーにも選ばれ、同大会の優勝を経験。同年9月を最後に“セレソン”からは遠ざかっていたものの、ベンフィカでのパフォーマンスが高く評価され、昨年10月には約4年ぶりの代表復帰を果たしていた。これまでに国際Aマッチ通算で8試合出場1ゴールを記録している。 昨季、ナポリはセリエAを10位で終えるなど失意のシーズンを過ごしており、今季はアントニオ・コンテ新監督の下で2年ぶりのスクデット奪還を目指している。今夏の移籍市場ではトリノからイタリア代表DFアレッサンドロ・ボンジョルノ、レアル・マドリードからU-23スペイン代表MFラファ・マリンを完全移籍で獲得しており、昨季限りでローマを退団した元イタリア代表DFレオナルド・スピナッツォーラも完全移籍で迎え入れた。ネレスは今夏4人目の新戦力で、18日に行われたセリエA開幕戦でヴェローナに0-3と完敗を喫したチームに、勢いをもたらすことが期待される。
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