FIA F2参戦のロダン・モータースポーツ、2025年のクリスチャン・マンセル起用を発表
ロダン・モータースポーツは11月19日、2025年シーズンのFIA F2においてクリスチャン・マンセルを起用すると発表した。マンセルは2024年シーズン終了直後にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われるポストシーズンテストから同チームでステアリングを握る。 【写真】トライデントから今季FIA F2へスポット参戦するクリスチャン・マンセル イギリスを拠点とするロダン・モータースポーツはかつてカーリン・モータースポーツとしてFIA F2、FIA F3をはじめ、欧州のフォーミュラカーレースを中心に活動。2024年シーズン前に、デビッド・ディッカー率いるハイパフォーマンス自動車メーカー『ロダン・カーズ』による完全買収が完了し、ロダン・モータースポーツとして新たなスタートを切ることになり、2024年シーズンはTGR WECチャレンジプログラムの宮田莉朋、そしてザウバー育成のゼイン・マローニのふたりを起用した。 一方のクリスチャン・マンセルはオーストラリア出身の19歳。マンセルという名前ではあるが、イギリス出身の元F1ドライバーであるナイジェル・マンセルとの血縁関係はない。2024年FIA F3をシリーズ5位という成績で終え、第12戦バクーからはロマン・スタネに代わってトライデントからFIA F2の終盤戦に参戦中だ。 そんなマンセルはFIA F2デビュー戦となったバクーにて、スプリントレースではリバースポールからスタートし8位、そしてフィーチャーレースでは10位に入り、両レースでポイントを獲得する走りを見せている。 マンセルとロダン・モータースポーツの関係は今回が初めてではない。マンセルが2020年からヨーロッパでのレースキャリアを開始すると、同年はイギリスF4にカーリンから参戦した。また2021年はカーリンからGB3(旧イギリスF3)に参戦し2勝、シリーズ3位という成績を残した他、ユーロ・フォーミュラ・オープンのスパ・フランコルシャン戦にもカーリンからエントリーした。 「2025年にロダン・モータースポーツに戻れることをうれしく思う」とマンセル。 「チームはいつも協力的で、過去の成功をさらに発展させることができることに興奮している。これからの挑戦を楽しみにしているし、サーキットでベストを尽くす準備はできているよ」 また、ロダン・モータースポーツのFIA F2チームマネージャーを務めるベン・ハンティングフォードは「クリスチャンをロダン・モータースポーツに迎え入れることができうれしく思う」とコメント。 「我々は彼がFIA F2にステップアップしていく姿を見て感動しており、かつてともにシーズンを過ごしたことで、彼と仕事をすることの素晴らしさを知っている。アブダビのテストから彼が我々のクルマのステアリングを握り、シーズンをスタートさせることを楽しみにしている」 なお、今季ロダン・モータースポーツからFIA F2に参戦するゼイン・マローニに関しては、来季ローラ・ヤマハABT(アプト)からABB FIAフォーミュラE世界選手権へ参戦することが決定している。 [オートスポーツweb 2024年11月20日]