淫猥にしてファッショナブル? 知られざるホテルの深淵に迫る書籍&Tシャツが気になる件
さらに、ヒステリックグラマーのデザイナーである北村信彦氏への“ファッションとフェティッシュ”をテーマにしたインタビューや、パンクファッションに精通したピールアンドリフトのデザイナー、細谷武司氏による“ロックとフェティッシュ”に関するコラムなど、読み応えも十分。 中でも、映像作家でDOMMUNE主宰として知られる宇川直宏氏の“20世紀フェティッシュ・サブカルチャー回顧録”は、資料性も高く必読です。 また、書籍の発売に合わせて、収録写真をプリントしたTシャツも発売するという朗報も。こちらは、パンチ力のある大人のインナーとして活躍してくれそうです。
これまで様々な東京のナイトクルーズを謳歌してきたとしても、ホテル「アルファイン」が育んできた世界は未知というオヤジさんも多いはず。 単なる“アブノーマル”とあしらうのではなく、サブカル視点で覗いてみると、新しい自分の扉が開かれるかも知れません。 何より、これまでにない見識が深まることをお約束します。ぜひ、ご一読されたし。
文・編集/長谷川茂雄