「こんなにトイレが重要とは…」能登半島地震1か月、“トイレ”なお深刻… 奥能登「71%」で下水道流せず【#みんなのギモン】
■富士市からのトイレトレーラーに笑顔
辻岡アナウンサー 「先ほどの宝立小中学校にも設置されていましたが、トイレトレーラーというものがあります」 「1月26日、珠洲市の若山小学校に、ワゴン車に引かれてトイレトレーラーがやってきました。富士山のふもと、静岡・富士市からはるばるやってきました。4つの個室を備えています。子どもたちが「なんだこれ~」「きれい!」と声を上げます」 「中には洋式の便器や手を洗うシンク、鏡も。便器の横のペダルで流す水洗式です。富士市のものは暖房付き便座になっていて、能登の皆さんが普段使っている快適なトイレを目指したものです」 刈川くるみキャスター 「普段使っていたトイレに比べると、まだ不便なところもあるかとは思いますが、子どもたちの笑顔が印象的です。避難生活でいろんなストレスがかかっていると思うので、この仮設トイレができることで1つでも心配事が減ってくれたらいいなと思いますね」 辻岡アナウンサー 「北海道から九州まで、全国の自治体から約20基のトイレトレーラーが能登に駆けつけています。普段は各自治体で花火大会などのイベントに活用され、災害発生時には被災地に駆けつけるという相互支援の仕組み『災害派遣トイレネットワークプロジェクト』です」
■発災1か月…見えてきた課題は?
辻岡アナウンサー 「こうしたトイレトレーラーや仮設トイレですが、1か月使われてきた中で、どのような課題が出てきているのでしょうか?」 戸田記者 「特に被災者の方々が大変なのは、汚物の処理や掃除、給水タンクの補給などを自ら行わないといけないことです。ただでさえ大変な避難所での生活の中で、こうしたものが追加の負担として大きくのしかかっています」 「『もっとトイレを増やしてほしい』という声もありますが、同時に被災者の方々の負担を減らすような対策も求められています。例えば除菌クリーナーや芳香剤などの支援、トイレトレーラーを送る際にも給水してからだと助かる、という声も上がります」 藤井アナウンサー 「これからボランティアの方も能登半島に入って大活躍されると思います。地元の方も待っていると思います。そうなると、ボランティアの方がトイレをどこで済ませようかと考えながら行動すると、行動範囲が狭まってくる可能性もあります」 「今後の復旧・復興を手助けする、そのサポートとしてトイレは本当に重要だと思います。トイレを何とかスムーズにできるように、避難所から少し近い所にも設置できるように、今後、実は重要な問題であるということを忘れないでおきたいですね」 辻岡アナウンサー 「数か月にわたって、自宅や避難所の普通のトイレが使えない…。もう、想像を絶する事態です。トイレに関しても、健康問題にもつながりますから、ぜひとも、支援の輪がどんどん広がってほしいと思います」 (2024年2月1日午後4時半ごろ放送 news every. 「#みんなのギモン」より)
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