はやぶさ2の状況は? JAXA会見(全文1)想定外の環境にも対処
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日午後、記者会見を開き、小惑星リュウグウでのミッションを終え、帰還途中の探査機「はやぶさ2」の現状について説明した。 【動画】「はやぶさ2」の状況は? JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「はやぶさ2」の状況は? JAXAが会見(2019年12月19日)」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者の紹介
司会:本日はお集まりいただきありがとうございます。定刻となりましたので小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会を開催します。まず始めに登壇者をご紹介いたします。皆さまより向かって右側から、JAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチームミッションマネージャ、吉川真。続きまして、同じく「はやぶさ2」プロジェクトチームプロジェクトマネージャ、津田雄一。そして同じく「はやぶさ2」プロジェクトチームプロジェクトエンジニア、佐伯孝尚。そしてNEC はやぶさ2システムマネージャ、益田哲也さま。続きまして、NEC はやぶさ2プロジェクトマネージャ、大島武さまの5名です。私は本日、司会進行をいたします、広報部報道・メディア課課長の村上【ケイイチ 00:01:59】でございます。よろしくお願いいたします。それでは早速、説明をお願いします。
小惑星リュウグウ近傍運用の総括
吉川:本日もいらしていただきまして、どうもありがとうございます。では早速、資料に基づいてご説明いたします。まず表紙をめくっていただきまして、本日の主要な内容は、小惑星リュウグウの近傍運用の総括ということになります。それで今日はJAXA側とNECさんにもいらしていただいております。あと今後の帰還、巡航運用についての計画もご報告いたします。第3ページになりますが、これは目次ですので省略しまして、4ページ目と5ページ目、一部最新のデータにアップデートしましたけれども、いつもと同じページですのでここも省略いたしまして、6ページ目からになります。 現状は、12月3日からイオンエンジンの運用を開始しておりまして、最初は3台運転をしておりましたが、12月14日からは2台で運用中ということで、イオンエンジンにつきましてはこのあともご報告いたします。それからサイエンスのほうはAGU、American Geophysical Unionという、わりと、非常にこれは大きな惑星科学の学会が12月の9日から13日、先週行われまして、場所はサンフランシスコです。ここでユニオンセッションというわりと大きなセッションで、「はやぶさ2」とOSIRIS-RExの共同のセッションを行って活発な議論があったということになります。では次の7ページからになります。