これぞハイレベルな攻防! 競輪界屈指の“先行屋”たちのプライドが激突! 犬伏湧也「松井さんと力勝負がしたかった」松井宏佑「光栄ですね」
松井:カマされやすい位置から来られちゃいましたね。内側も重かったです。 犬伏が最終バックを先頭で通過し、後位は内が松井、外が河端で並走。新田が満を持して車を外に持ち出して捲りに行ったが、河端の外を乗り越える事は出来なかった。強引に仕掛けて踏み合いを制した犬伏は最後まで末脚が衰える事なく、上がり11秒2の好タイムで押し切った。出られながら内を踏み続けて番手を奪う形になった松井も11秒2で2着に続き、切り替えて大外を突っ込んだ北津留が10秒8の鬼脚で迫ったが3着に上がるのがやっとだった。 犬伏:松井さん相手に踏み合う流れで前に出られたし、ゴールまでしっかりと踏めた感じもあった。自信になりましたね。 松井:重いところを踏み続けて犬伏君の番手を取れたし、それからも踏めた。オールスターから中4日で小田原記念、そこからまた中4日でここ。バンクにそこまで入れなかった割には踏めたし、動けていたと思う。犬伏君が力勝負をしたかったって? 光栄ですね。お互いに先行、自力選手としてプライドがあるし、そう言ってもらえるのは嬉しいです。 ハイレベルな攻防を演じた2人がレースを支配し、今節の第1ラウンド、7度目の対戦は逃げ切った犬伏の完勝。松井も想定外の流れになりながらリカバリーして意地を示した。準決勝は犬伏が10Rで松井が11R。余程の事がない限り、決勝を前に敗れるというのは想像しづらい。松井もこのままでは終われないだろう。気は早いが、第2ラウンド、決勝での8度目の対戦が楽しみでならない。(netkeirin特派員)