「タケはレジェンドへの道を駆け上がっている」久保建英が得点すれば16勝1分け!驚異の“不敗神話”にソシエダ番記者も感嘆「エースの証だ」【現地発】
「7~8点かな。もう1点とれたかもしれないし」
サッカーはチームスポーツで、個人賞は何かと選出方法に不公平感さが目立つ。バレンシア戦でタケ・クボ(久保建英)はマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。 【動画】名GKも触れず!見事な連係から決めた久保建英の鮮烈弾 何度もこのマッチレポートで言及しているように、私にとってタケこそがレアル・ソシエダのエースだ。ミケル・オジャルサバルはキャプテンにしてクラブの顔であり、マルティン・スビメンディは戦術上のキーマンだ。しかし、個の打開力においてはタケがチームでNO.1であり、守備の意識も人一倍強く持ってプレスに奔走し、自陣深くまで戻ることも厭わない。 しかしバレンシア戦でのタケはMOMに値する選手ではなかった。他の選手と同様に、これまでの試合に比べればパフォーマンスを向上させたが、タケの真の実力を目の当たりにした我々からすれば、まだ本来の姿からは程遠い。もちろん彼をMOMに選んだファンの意見にケチをつけるつもりはない。 タケ自身も、試合後こう答えている。「まずはありがとう。今日のMOMは、セルヒオ・ゴメスがふさわしいかもしれない。彼は2アシストと非常に利他的に振る舞った。ただ、最終的にはファン投票なので彼らに感謝するよ」 自身の出来についても、上昇気流を描いていることに手応えを感じている様子だったが、同時に「(自己採点は?)7~8点かな。もう1点とれたかもしれないし、守備をもう少し助けられたかもしれない。でも、できることはやった。チームとともに僕も良くなっていけばいい」という言葉にもっとやれるという自負が垣間見えた。 チームにとってもバレンシア戦は、3連敗を経ての今シーズンホーム初勝利、7節を終えて3得点だったチームが3得点、守護神アレックス・レミロがクリーンシートを達成、近年、最高のヒット補強の1つとなりそうなセルヒオ・ゴメスの3得点全てに絡む活躍、同じく新加入のオーリ・オスカールソンが初ゴールを含む2得点と収穫の多い試合となった。 この勝利で巻き返しへのきっかけをつかみ、これから勝ち点を積み重ね、順位を上げていかなければならない。