中受しない選択をしてシドニーの公立小に転校した双子。学校が始まって早2カ月!【シドニー教育移住レポート#2】
シドニーの教育システムとは?
皆さんご存じのようにオーストラリアはとにかく広い! 広い国土は6つの州とその他の特別地域に分けられ、我々が住んでいるシドニーは、ニューサウスウェールズ州(以下NSW)というところにあります。オーストラリアの学校はこの州ごとにシステムが違うので、今回はシドニーがあるNSW州についてご紹介します。 ♦️義務教育は6歳~15歳 こちらの小学校は「Primary school(プライマリースクール)」と呼ばれ、その前に準備学年として「Kindergarten(キンダーガーテン)」 、略して「Kindy(キンディー)」があります。Kindyは、入学年の7月31日までに5歳になる子が対象です。集団行動や簡単な読み書きなどを学び、そのままPrimaryに進みます。Primaryは6年間でyear1~6に分けられます。 日本でいう中学と高校は、「Secondary school(セカンダリースクール)」と呼ばれ、year7~12までの一貫教育です。義務教育はyear10までですが、大半はyear11、12まで進み、大学などに進むことになります。Primary、Secondary schoolは公立、私立ともにあり、Primaryに関しては、シドニーでは日本人学校もあります(こちらでは日本人学校は私立扱いになります)。 ♦️ビザによって公立学校でも費用が発生 こちらの永住権を持っている人は、基本公立学校は無料ですが、外国籍でビザを保有して住んでいる場合、ビザの種類によって異なる費用が発生します。我が家の場合、小学校は学年によって年間約$5,000~6,000(2024年3月現在、1オーストラリアドル=約98円)です。ビザの受け入れ人数の範囲も決まっているようです。 私立はいろいろなカリキュラムがありますが、授業料はとても高いので、双子は元々現地公立校に入れようと考えていました。学校探しをしている中で、「そのビザはもういっぱいです……」といくつも断られるという事態に。10以上の学校に問い合わせをしたものの、結局受け入れ可能だったのは2校のみでした。 ♦️新学期は2月。4学期制+4回の長期休み 日本の小学校でいえば、この4月に小学4年生に進級する年の双子は、Year4に在籍しています。学年の区切りが日本とは違うので、日本では同級生になるはずの5月生まれの子が、上のクラスになっている場合もありました。新学期は2月で、4学期制、1年間に4回の長期休みがあります。 この休みが多いのがなかなか大変ですね。ホリデー期間中に特別に行われる習い事などもありますが、とにかく高い! 1万円札があっという間に飛んでいく感覚です……。日本の児童館のような場所があったらな~と心から思いますし、振り返れば、日本の子育てに対する支援はものすごく厚かったな~とため息が出ます。