6万円で買い取った放置トランクルームが、総額1000万円相当の宝の山だった…元持ち主は買い物依存症?
利用者が放棄したトランクルームの収納品を、丸ごと買い取って販売するビジネスをしている男性が、3月に買った1室から、大量のブランド品を発見した。すべてが新品で、総額7万ドル(約1000万円)の価値があると見られている。長い買い取り経験のなかでも、目にしたことのないお宝の数々ということで、男性は大喜びだ。 【写真・動画】トランクルームから出てきたお宝の山 ほか
ブランド品がザクザク
ニューヨーク・ポスト紙によれば、この男性は、米オレゴン州ポートランドに住むウェイド・ベンチャーさんだ。アメリカでは、トランクルームの借り手が使用料を払わない、または連絡が付かなくなった場合、貸し手が収納されていた物品を丸ごとオークションに出すことがある。ベンチャーさんはこれを利用して、様々な収納品を買い取ってきた。 これまでに400から500の丸ごと買い取りを手掛けてきたベンチャーさんだが、今回はまさに例外中の例外だったそうだ。この部屋にはグッチやコーチといったブランドを含む、400足以上の靴と8000ドル(約125万円)相当の衣類が収められており、多くは値札が付いたままだった。ベンチャーさんによれば、通常のトランクルームは家庭用品やゴミなどでいっぱいで、新品は3割ぐらいしか含まれていない。しかしこの部屋のものは、すべて新品だったという。
開けてびっくり! 海老で鯛を釣った?
オークションに入札した際には、入口の写真を数枚見ただけで、中に何があるのかをベンチャーさんは全く知らなかったという。落札価格は、410ドル(約6万4000円)だったため、まさに海老で鯛を釣った状態だ。すでに毛皮のコート1着は、1500ドル(約23万円)で買い手が付いたということだ。
買い物依存症?盗品?持ち主は謎…
新品のブランド品をこれだけ集めて消えた人物は、いったいどんな人だったのかと考えてしまうが、元の持ち主に関しての情報はないという。 ベンチャーさんは、トランクルームを利用していた人物は、メイシーズやJCペニーといったデパートで買い物をしていたようだと語っている。買い物依存症の女性で、夫に知られたくなかったため、トランクルームを利用した可能性もあると見ている。さらに、すでに女性が亡くなっている、または別の州に引っ越してしまったなども考えられるとしている。 発見されたブランド品の数々に対して、デイリー・メール紙のコメント欄には「ディスカウントショップにも同じものが並んでいる」「オレゴンは湿度が高いから、靴や衣類は劣化しているはず」など辛口の意見が並んだ。さらに「盗品だったりして」「ニセモノかも」というコメントも多数あったが、真相は謎のままだ。
文:山川真智子