日本特殊陶業、東芝マテリアルを買収 2025年5月に全株式取得し完全子会社化
日本特殊陶業は25日、東芝子会社の東芝マテリアル(白井隆雄社長、横浜市磯子区)を1500億円で買収すると発表した。2025年5月30日を予定日として全株式を取得し、完全子会社化する。日特として過去最大の買収額という。 東芝マテリアルは、電気自動車(EV)向け軸受けに用いる窒化ケイ素ボールやパワー半導体向け放熱基板などを手掛ける。非内燃機関事業の拡大を図る上で、日特もこうした製品に力を入れており、買収によりシナジーが発揮できると判断した。 東芝は日本産業パートナーズ(JIP)などの企業連合の買収を受け入れ、23年12月に非上場化した。日特もこれに参画し、500億円を拠出している。東芝は今回の売却で得た資金を非上場化に伴う融資の返済などに充てるとみられる。