阪神・才木浩人が藤井聡太七冠〝超え〟の投手8冠宣言「取れるものは一つ残らず取りたい」
日本将棋連盟×阪神甲子園球場「100周年記念対局」が8日、甲子園で行われ、羽生善治九段(54)と藤井聡太七冠(22)が対局した。阪神・才木浩人投手(26)は対局前のスペシャルトークショーに登壇。藤井七冠から刺激を受け「取れるものは一つ残らず取りたい」と、最多勝利、最優秀防御率など、来季の投手〝8冠〟奪取に意欲を見せた。 ともに100年の歴史を積み重ねてきた。日本将棋連盟と甲子園のコラボが実現。藤井七冠と羽生九段との記念対局を前に行われたトークショーにチーム随一の将棋好きである才木が呼ばれた。 「(最多勝利など)取れるものは一つ残らず取りたい。それぐらいの結果を出したい」 藤井七冠は6月の叡王戦で挑戦者の伊藤匠七段に敗れ、全タイトルを保持した8冠から一歩後退した。才木は来季の目標として投手4冠(最多勝利、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振)にMVP、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を加えた投手〝8冠〟を提案されると「うまいですね。持ってきましたね」と報道陣を称賛。「出せるようにしっかりとトレーニングをやっていきたい」と右腕をぐるぐる回した。 幼少期から将棋盤を挟んで家族と向かい合ってきた。今もスマホのゲームアプリで楽しむ。好きな駒は飛車。「父親と将棋を指すとき、飛車だけは守っていた」とのエピソードも披露した。将棋愛をあふれさせると、横にいた虎党の谷川浩司十七世名人(62)から「お越しいただいたということで免状をお送りしたい」と初段を贈られるサプライズも-。右腕は「そういうふうに言っていただいてありがたい」と驚きながらも、新たな勲章に笑顔を見せた。 将棋と野球―。通ずる部分は多い。才木自身もその先の展開や相手の出方を読む点では「配球とかは考えたりするので、そういうのはすごく生きるかな」とパフォーマンスに生かしてきた。トークショー後には「どれぐらい先のことを考えているのかはすごく気になりますね」と興味津々だった記念対局を観戦。その後、藤井七冠、羽生九段とも初対面を果たした。 「特にMVPは優勝していたら選ばれやすいと思うので、もちろん、優勝するつもりでいます。その中心で回っていきたい。それぐらい圧倒した成績を残せたら、結果も勝手についてくるかな」