5人乗り車で「6人乗れる」理由とは? 子どもを乗せるときの定員計算、法的にはOKでも安全対策が必須なワケ
子どもを乗せる際の注意
ホンダアクセス(埼玉県新座市)が2021年2月10日から12日に実施した「クルマ選びとクルマの利用に関する調査2021」では、自家用車を持っている20~69歳のドライバー1000人のうち、34.5%が次にクルマを購入する際に「家族で乗ること」を意識したいと答えている。 【画像】「えぇぇぇぇ!」これが「クルマ選び」の意外な結果です! 画像で見る(7枚) そのため、子どもを含めた乗車定員を理解することは重要だ。 それを知ることで、定員を超えずに家族全員が安全にクルマに乗ることができる。 では、子どもをクルマに乗せるとき、人数はどう数えるべきだろうか。
5人乗りでも6人乗れる理由
クルマに乗る人数を数える際に注意すべきポイントは、 「何歳までが子どもにあたるか」 「子どもが乗っているときの乗車定員の計算方法」 だ。この2点を理解すれば、定員オーバーを避けることができる。 「道路運送車両の保安基準第53条」には、乗車定員や最大積載量についての規定があり、 「乗車定員は12歳以上の者の数をもって表わし、12歳以上の者1人は、12歳未満の小児又は幼児1.5人に相当する」 といった説明がある。年齢以外に特別な決まりはないため、赤ちゃんも、体形が大人に近い小学校高学年の子どもも、12歳未満であれば「子ども」としてカウントされる。計算方法は以下の通り。 「(クルマの最大乗車定員-大人の人数)×1.5 = 12歳未満の子どもが乗れる人数(端数は切り捨て)」 この計算式に必要な数値を当てはめることで、子どもが何人乗れるかが分かる。 例えば、乗車定員が5人のクルマに大人がふたり乗っている場合、子どもが何人まで乗れるかを求めるには、 「(5人 - 2人) × 1.5 = 4.5」 という計算になる。端数は切り捨てなので、12歳未満の子どもは4人まで乗せられることになる。 つまり、5人乗りのクルマでは、大人ふたりと子ども4人の合計6人が乗車でき、定員を超えても違反にはならない。