(写真:UchuBiz)

米Space Exploration Technologies（SpaceX、スペースX）は2024年に130回以上のロケット打ち上げを成功させ、2023年の記録を大きく上回った。海外メディアのSpace.comがSpaceXの2024年をまとめている。 　2023年にSpaceXは98回の軌道打ち上げを成功させた。2024年には、12月23日時点で年間131回のミッションを実施。これは、世界全体のロケット打ち上げの半数以上を占める。 　SpaceXのミッションのうち、128回は「Falcon 9」（ファルコン9）ロケットで、残りは「Falcon Heavy」（ファルコンヘビー）によるものだ。Falcon 9の第1段エンジン（ブースター）の再使用の記録も更新されており、12月に同じブースターの使用回数は24回となった。 　Falcon 9は2024年に4回の宇宙飛行士輸送ミッションを実施した。Falcon 9の打ち上げの約70％は、衛星ブロードバンドサービス「Starlink」（スターリンク）の展開に利用された。同衛星群は現在6800機以上で構成されており、そのうち約350機はスマートフォンとの直接通信が可能だ。 　SpaceXは次世代ロケット「Starship」の統合飛行試験を2024年に計4回実施。そのうち3回では、第1段エンジン（ブースター）である「Super Heavy」（スーパーヘビー）と2段エンジン（上段）の「Ship」が大気圏に再突入して、地球に帰還。5回目では、Super Heavyを発射台のアーム（箸）で空中キャッチすることに成功した。