青空の下で超パノラマ絶景! 冬の魅力を満喫 「湯ノ丸山」 長野県
昨シーズンは暖冬だったが、この冬は冬らしい天候が続いている。雪遊びが存分にできることを期待したい。年末、ブラボーマウンテンのライター仲間(先輩)の大内征さんと雪山登山へ出かけた。 ◆【画像】眩いばかりの冬山登山! 湯ノ丸山の超パノラマ絶景(すべての写真を見る) 選んだのは、信州の「湯ノ丸山」。2,000mのミドル級の山であり、この時期としては雪の量も北アルプスのように多過ぎず、低山ほど少な過ぎずで“ちょうどいい”雪山ハイクができる。今回は雪を求めて、ここに決めたのだ。
■スノーハイクにワクワク
湯ノ丸山(2,101m)は、群馬県妻恋村と長野県東御市の県境に位置し、浅間山の外輪山エリアのひとつである。実は、湯ノ丸山は二度ほど訪れたことはあるが、天気が優れず景色に恵まれたことがなかった。今回は、そのリベンジも兼ねている。“展望の良い山”と言われるが果たして……。この日は、好天予報で期待を寄せる。 駐車場は地蔵峠にある「湯ノ丸スキー場」を利用するのだが、ここまでは上信越道・東部湯の丸ICから30分ほどの距離なので訪れやすい。西隣の「烏帽子岳(えぼしだけ)」と合わせての登山も人気で、今回はまとめて二座を縦走することにした。 登山口から雪がたっぷりで、青空と雪のコントラストが眩しかった。複数のパーティーがおり、スノーシューやアイゼンなど装備は様々であった。いくつかルートがあるが、湯ノ丸スキー場を直登していくコースにした。着込んだ服は歩き出すとすぐに暑くなった。着脱は面倒に感じてもこまめに調整していく。久しぶりに装着する12本のアイゼンの重さにもワクワクが増す。
■眩しい絶好の雪山日和
雪原に陽の光が当たりキラキラ輝き、とても綺麗だ。膝下が埋まるほどのふかふかな雪に心地よさを感じながら、ほぼ真っ直ぐ2時間ほど歩いていく。上信越高原国立公園の看板を過ぎるとまた登りになり、標高を上げると富士山が見え始めた。思わず「わあ!」と歓喜した。富士山を横目にぐんぐんと登っていくと、樹林帯が終わり、石がゴロゴロと出てくる。アイゼンを引っ掛けないように一歩一歩を慎重に進める。雪山で重要なアイゼンワーク、とにかく転ばないように注意してほしい。 見上げると石と雪のミックスな山頂に湯ノ丸山の山頂標識が立っているのが見え、そこに向かって登る。一歩また一歩と進めたその時、山頂標識の向こうに真っ白な一直線の北アルプスが現れるのだ。 これには大興奮! 私の後に来た人たちも、私のいる場所に着いた途端に「これはすごい!」と感激していた。ここの一歩が猛烈に感動を与える。「湯ノ丸山すごい」