水上バイクの国際レースで、日本の企業が これほどまでに 信頼されている理由とは !? 「 VIP 」とは “義務を果たす場所” であると語る 経営者の信念
一度傾いた業界の再建は容易なことではない。しかし、誰かがやらなければ、“すぐにでも”終わってしまう
紅矢氏は、「一部のアメリカ人は、本質的に日本人を下に見ています。それが“良い、悪い”という話ではなく、そういう文化で育っているからです。だからこそ、頼っていては絶対に認めてもらえない。どれだけ大変でも、常に彼らを“助ける、応援する ”というスタンスで付き合わないと、信頼関係の構築は難しい」と語る。
「VIP」であるということは、「責任を果たす」ということ
日本の政治はアメリカの意向に追随し、忖度ばかり繰り返しているように見受けられる。相手から“必要不可欠な存在”と認められない限り、対等とは言えないと私は思っている。 政治と違って、狭い水上バイク・スポーツの世界では、確実に“日本の企業”であるクエーキーセンスが必要とされている。 その証拠に、クエーキーセンスには、毎年VIPとしての招待状が届く。しかし、紅矢氏はその招待に応じることはない。 「僕が世界のレースに顔を出したとしても、それは“VIPの招待”だからではありません。自分が出向くときは、予算を確保して、このスポーツに新しい貢献ができるとき。その話をするために行きます」と紅矢氏は言う。 彼にとって“VIP”という待遇は、“義務を果たす場所”なのだという。
クエーキーセンスは、8回もメインスポンサーを務め、このスポーツを「応援し、盛り上げる」ことで、アメリカでの信頼を勝ち得てきた。 収支がマイナスになることが分かっていながら、大金を投じて、何度もメインスポンサーを引き受けた理由は、ひとえに「 水上バイクのレースが好き 」「 このスポーツを応援したい 」という気持ちだけだ。 クエーキーセンスの 「 助ける、応援する 」という姿勢から学べることは多い。 ひたすら「 応援する、貢献する 」という姿勢を貫き通したクエーキーセンスは、世界中のレース関係者から多大な尊敬を集めているし、その発言には大きな影響力がある。 単に資金を提供するだけではない。採算を度外視し、純粋な気持ちで水上バイクのレースを盛り上げてきた日本企業のトップの考え方は、今、世界中の水上バイク・レース業界で支持されている。
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