性被害、支援拡充や教育を 弁護士と相談員が広島で講演
性暴力やドメスティックバイオレンス(DV)被害の当事者を支援する弁護士と相談員が3日、広島市で性被害の実情や課題について話し合うセミナーがあった。2人は講演で被害者支援に関する新法や刑法改正に触れ、相談機関の拡充や子どもへの性教育を推進する必要性を訴えた。 被害女性3人がつづった手紙を読み上げる場面も。約10年にわたって塾講師の男性から性被害を受けた20代女性は「当時はどこからが性暴力か分からなかった」と記し、性教育が防止につながると指摘した。幼少期から父親に性的虐待を受け心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した40代女性は、後遺症や当事者として生きる苦しさを明かした。