体調を崩し病院に行きましたが保険証を家に忘れました。窓口で「全額負担になる」と言われたのですが、払う必要のなかった7割は返ってこないのでしょうか?
病院にかかるとき、うっかり保険証を忘れてしまったことがある人もいるかもしれません。その場合には、自己負担分をあとから返金してもらえるかどうか気になるものです。本記事では、病院で保険証を忘れてしまった場合の対応や、保険証を忘れないようにするための対策などを紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
保険証を忘れると全額負担になる
病院やクリニックで診察を受ける際に保険証を忘れてしまうと、健康保険が適用できず、診療・治療費が全額自己負担となってしまいます。 ただし、保険証を忘れてもマイナンバーカードがあれば健康保険が適用されます。保険証とマイナンバーカードの両方を忘れてしまうと、全額自己負担になることに注意が必要です。 なお、保険証を忘れたからといって、受診を断られることはありません。保険証がない状態で受診する場合には、後日保険証を提示すれば自己負担分の返金を受けられる可能性があります。 ■立て替え分は後日払い戻しを受けられる 保険証を忘れて診察を受けた際、医療費は全額自己負担となってしまいますが、後日手続きをすることで払い戻しを受けることが可能です。払い戻しを受ける際は、保険証と領収書を医療機関に提出する必要があります。情報を確認してもらったうえで、医療費の返金を受けられます。 ただし、支払った医療費の全額が返金されるわけではありません。保険適用分に限られる点に注意が必要です。 一般的に、患者には医療費の7割が払い戻しされます。高齢者の場合は、高齢受給者証を提示すれば7割または8割の払い戻しを受けられます。また、義務教育就学前の子どもが受診した場合は、8割の払い戻しが適用されることが多い傾向です。 ■払い戻しの手続きは診療・治療を受けた病院の窓口で 保険証を忘れてしまい、自己負担で診療・治療を受けた場合、払い戻し手続きは診療を受けた病院の窓口にて後日行います。もし、診察を受けた月内に病院で保険証を提示できれば、その場で返金を受けられる可能性があります。返金を受けたい場合は早めに病院の窓口へ問い合わせましょう。 もし、月内の清算に間に合わなかった場合は、療養費支給申請書を提出し、後日払い戻しを受ける必要があります。