FC東京、スペイン2部・橋本拳人を完全移籍で獲得へ アカデミー出身、手薄となった中盤の核として補強
J1・FC東京がスペイン2部エイバルのMF橋本拳人(31)を完全移籍で獲得することが8日、決定的となった。複数の関係者によると、既に交渉は最終段階で近日中にも正式発表される。 アカデミー出身の橋本は、2020年夏に東京からロシア1部のロストフへと旅立った。だが、22年3月にロシアのウクライナへの軍事侵攻に伴う国際サッカー連盟(FIFA)の特例により、期限付き移籍した神戸で約3カ月半プレー。同年夏に再び海を渡り、スペイン2部のウエスカに活躍の場を求めた。その後、24年夏からは、同じカテゴリーのエイバルでプレーしてきた。 FC東京は今オフにMF荒木遼太郎(22)が鹿島に復帰し、MF原川力(31)が柏へと完全移籍。クラブの首脳陣は、手薄となった新たな中盤の核と補強の目玉として橋本復帰に尽力。橋本も熱烈なラブコールを受け、愛着の深い古巣への復帰を決断した。 汎用性が高く、本職の中盤以外でも高いレベルでプレーができる上に得点力も兼ね備える。今季から東京を率いる松橋力蔵監督(56)の戦術の幅を広げる存在としても大きな期待を背負う。橋本はクラブのレジェンドである石川直宏コミュニティージェネレーターから受け継いだ背番号18を4年半ぶりに背負い、J1初制覇をつかむために青赤に帰還する。
中日スポーツ