「国スポ」は本当に要らないのか? 財政負担大きいと見直し議論も 過渡期に模索「佐賀・国スポ」まで1か月
◇ ◇ ◇ 坂上俊次 アナウンサー 選手たちにとっては大きな大会です。なぜ全国知事会でこういう議題に挙がるかというと、やはり費用の問題です。負担が大きいです。直近のデータでいいますと、岩手国体100億円とか栃木国体177億円で、ことしあります佐賀の国スポですけれども一般会計予算が105億円組まれていると。けっこう負担が大きいんです。 ただ、出るばかりではなくて、鹿児島国体では600億円の経済効果があったという面も。しかし、やはり負担が大きいと。では、広島の現場の幹部はどう考えているのか、こちらも取材しています。 この日の練習に、広島県スポーツ協会の幹部が激励に訪れました。30年にわたってバレー選手だった経験もある 堂本ひさ美 さん。広島県が去年の鹿児島国体で23位と低迷しただけに来月、開幕の国スポに期待を寄せています。 広島県スポーツ協会 堂本ひさ美 常務理事 「広島県の競技、少年・成年を合わせたチーム、そして、ほかの競技とのチームとして “チーム広島” として戦うことがいいことだと思います。それがジュニアの成長につながるのかなと期待しています」 一方で、見直しの議論も浮上する国スポについて競技力向上の面での意義を強調します。 堂本ひさ美 常務理事 「議論はたくさんしていただきたいですね。今までやってきたいいこともありますし、継承していかなきゃいけないこと、それとあとは今からの時代に合った、より精度の高い国民スポーツ大会になっていただけるんじゃないかなというふうに期待はしています」 また、選手時代から国体を沸かせた、ハンドボール界のレジェンドである 中山剛 さんも過渡期の大会にエールを送ります。 イズミメイプルレッズ 中山剛 GM 「やはり国民に対してスポーツのトップの選手がいいプレーを。つい、このあいだ、オリンピックでみなさんがすごいものを見せてくれましたけど、それに次ぐ、国内でのいろんな競技が集って、その一番をがんばって獲りにいく。そういう部分っていうのは見ていて、みなさんに応援もしていただけるし、逆にがんばっているところを見せて感動していただけるような、そういうものだと思うので、ぜひ、これからも長らく続いてほしいなと思います」