広島マリーナホップ12月1日営業終了 テナントはどこへ? 移転や閉店、方針決まっていない店舗も
12月1日に営業終了する広島市西区の商業施設「広島マリーナホップ」で営業している飲食や雑貨などのテナント47店のうち、4割近くの17店舗が近隣の商業施設や空き店舗へ移転する見通しとなった。18店舗は既存店と統合、もしくは閉店する。まだ方針が決まっていないテナントもある。 【表】移転が決まっている広島マリーナホップのテナント 約240平方メートルの店内に鳥やウサギ、エキゾチックアニマルなど約300種類の生き物が集う。餌をあげたり触れたりでき、子どもに人気の「いきものふれあい学校」。17年前に出店した。土日は家族連れで混み合い、多い日には1日千人が利用する。呉市から長女(5)と訪れた会社員女性(38)は「一度料金を払えば出入り自由。長時間楽しめて本当に助かっています」と笑顔だった。 マリホの営業終了を機にアルパーク東棟へ移転する。店舗面積は今の4倍の広さになり、休憩スペースも設けるという。 2005年のマリホ開業当初から営業するインドや中南米の直輸入雑貨店「マライカOUTLET広島観音店」もアルパーク東棟へ移る。店名を変え、カフェを併設する予定。店長代理の藤原大悟さん(45)は「これまで訪れてくださった多くの方々に、新たな形態の店も楽しんでもらいたい」と力を込める。 他にも家具の「FURN&co.」はフォレオ広島東(東区)に、帽子店「MAOZI」は来春オープンする商業施設ミナモア(南区)へ名前を変えて移転するなど、それぞれの場所で新たなスタートを切る。 一方で少なくとも18店舗は閉店か既存店への統合を予定している。ボルダリングジムの「pb climbing」は移転も検討したが、高さと広さを備えた壁を設置できる場所は見つからなかった。笹木靖志代表(53)は「駐車場も豊富でお客さんから便利だと喜ばれていたのに…」と残念がる。会員には既存の横川店(西区)を案内しているという。 保護犬や猫を飼育し、譲渡につなげるスペース「いきまる」は新たな店舗は設けず、既存の店舗に集約する。オーナーの川村紫さん(44)は「保護犬猫に触れる人の裾野を広げたくて、マリホの営業終了が決まってから入居した。実際に多くの人が来てくれてたんですが…」と閉店を惜しむ。 残る12店舗で回答があった6店舗は「未定」という。マリホを運営するマリーナホッププロパティ(中区)は「最後の日まで楽しんでもらえるようイベントなどで盛り上げていく」としている。
中国新聞社