新たな移籍市場のキーマンに 33歳ドラ1右腕をめぐって争奪戦が繰り広げられる「理由」
今年も残りわずか、各球団の補強プランも着々と進む中、ここにきて移籍市場の新たなキーマンとなっているのは中日から国内FA権を行使している福谷浩司だ。 【動画】相手に絶望を! 中日守護神マルティネスの快投シーン 獲得調査を進めているヤクルト、残留の可能性がある中日に加えて、ここにきて、今季リーグ2位に躍進した日本ハムも獲得に乗り出し、3球団による争奪戦になっている。 福谷は12年ドラフト1位で中日に入団。2年目の9月の阪神戦で初勝利をあげると、同年は自己最多の72試合に登板、34HPをマークと中継ぎとしてチームを支えた。その後、20年には先発として8勝を挙げるなど、先発、中継ぎとしてキャリアを重ねた。 立浪和義政権下の近年では登板機会が減っていた中、復活をアピールしたのが8月23日の巨人戦(東京ドーム)だった。 先発としてマウンドにあがると6回2失点の好投でチームを助け、勝利投手に。4か月ぶりの1軍マウンドに「いつでも最後かもしれないと思ってプレーしている」と秘めた思いを明かしたこともあった。 今季は先発として4試合に登板し、3勝をマーク。一方、ロングリリーフも任せられるとあって、使い勝手の良さも人気の要因となっている。 獲得に乗り出した日本ハムは特に勝負の夏場に救援投手陣が崩れた時期もあった。キャリアを重ねたベテラン右腕が合流となれば、心強い。 またヤクルトでは今季防御率がリーグワーストの3.64と投手陣強化が必須。通算278試合登板のタフネス右腕にローテーションの一角を託せるか。 オフにはプエルトリコのウインターリーグに参戦と常に向上心を保ち続けているのも魅力の一つ。中日は今オフ、絶対守護神のライデル・マルティネスの流出も許すなど厳しい状況となっているが、福谷の判断も注目されそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]