最も注目を集める若手建築家・秋吉浩気。アプリ開発や3D加工機の輸入販売を手掛ける建築家は一体何を考えているのか…
秋吉さんが手掛ける4つの事業とは?
・手頃で高性能なデジタル加工機の輸入販売[生産基盤] 3D木材加工機「ShopBot」の輸入・販売を学生時代に開始。本体価格500万円台で提供しています。既に全国で140機以上を導入。木材産業における中央集約型の大量生産から、地域分散ネットワーク型の個別生産を可能にします。 ・住宅をデザインできるシステム[設計基盤] 専門的な知識がなくても自分の理想の家を設計でき、見積りまで自動算出されるアプリ「NESTING」を開発。プラモデルのように届いたパーツを組み立てるだけで施工が叶うというもの。環境性能が高い脱炭素時代のエコハウスであることも特徴です。 ・家具や調度品を製作できるアプリ[流通基盤] 木製品のデザインからパーツ加工までの工程をオンラインで完結できるクラウドサービス「EMARF」。まるでプリントアウトするようにデジタル加工機で遠隔出力できます。組み立てるだけの状態で素材が手元に届きます。登録者数は4000人を超えるそう。 ・デジタル技術を駆使する建築家集団「VUILD Architects」[構法基盤] より実験的で先端的なプロジェクトを担う建築部門。素材の特性や地域性を追求し、次世代のデザインを開拓。自社工場にあるShopBotよりもさらに大型のコンピューター制御加工機を駆使し、設計から部品製造まで一貫して行っています。 (モダンリビング266号掲載)※2022年12月取材時