【Q&A】2019年に正殿など焼失 「首里城」とは?
沖縄・那覇にある首里城。世界遺産にも登録されており、修学旅行や観光で訪れたことのある人は多いかも知れませんが、2019年10月31日未明に火災が発生し正殿などが焼失してしまいました。現在は、再建に向けて寄付を募っています。ではこの首里城、そもそもは何に使われていたお城なのでしょうか。
Q:どこにあるの?
「国際通り」や県庁など那覇の中心部から3キロほど離れた那覇市東部の小高い丘にあります。那覇空港からモノレールで約30分、国際通り周辺から10分ほどで着く首里駅から歩いて行けます。
Q:何のためのお城なの?
首里城は1429年から1879年まであった「琉球王国」時代に、国王やその家族が暮らす場所であったと同時に、王国を統治する行政機関「首里王府」の本部としての役割もありました。
Q:建物の特徴は?
首里城公園の公式サイトには「曲線を描く城壁で取り囲まれ、その中に多くの施設が建てられている。いくつもの広場を持ち、また信仰上の聖地も存在する。これらの特徴は、首里城に限られたものではなく、グスクと呼ばれる沖縄の城に共通する特徴であった」と記載されています。
Q:これまでにも火災が起きたことはあるの?
過去をさかのぼると、今回を除いてこれまでに4回焼失しています。最後に焼失したのは1945年の沖縄戦中で、米軍の攻撃を受けて全焼しました。戦後、首里城があった場所には長らく琉球大学のキャンパスが置かれていましたが、大学の移転にともない復元されました。
Q:世界遺産に登録されたの?
2000年の九州・沖縄サミットでは首里城が夕食会の会場となりました。そして、同年12月に沖縄本島にあるほかの城跡などと共に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産に登録されました。 登録されたのは以下の9か所です。 (1)首里城跡 (2)園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん) (3)玉陵(たまうどぅん) (4)識名園(しきなえん) (5)今帰仁城跡(なきじんじょうあと) (6)勝連城跡(かつれんじょうあと) (7)座喜味城跡(ざきみじょうあと) (8)中城城跡(なかぐすくじょうあと) (9)斎場御嶽(せーふぁうたき)