日本株は反発、米小売売上高を受け円が下落-自動車など輸出関連高い
(ブルームバーグ): 18日の東京株式相場は反発。米国の小売売上高を受けて為替市場で円が下落し、円安の恩恵を受ける自動車や電機など輸出関連株が買われている。
TOPIXの上昇に最も寄与しているのはトヨタ自動車。指数を構成する2131銘柄のうち、値上がりは1512銘柄、値下がりは508銘柄。
米10年国債の利回り上昇を背景に銀行や保険といった金融株が上昇。中東情勢の緊迫化で原油価格が大幅高となり、鉱業や石油関連株も高い。
いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長は、円安が進み、円高を嫌気して売られてきた自動車などが買われやすいとした上で、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日本銀行の金融政策決定会合を前に投資家の様子見姿勢は強いと指摘した。
市場ではFOMCでの利下げ幅について見方が分かれている。一方、日銀は20日に政策金利を据え置く見通しだ。
ピクテ・ジャパンの糸島孝俊ストラテジストは、投資家が米金融政策決定後に円相場が変動するリスクを警戒し、午後は株価上昇の勢いが鈍る可能性があるとみている。
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Yasutaka Tamura, Momoka Yokoyama