地球外生命を探して -太陽系の“三大名所“をめぐる 3.タイタン
谷:あながち現実味のない話でもないということですね。はい。では、まだまだちょっと、質問受けたいところなんですけれども、そろそろ地球に戻らないといけない時間になってきました。 で、地球に戻る前になんですけれども、こちら側から3つほど皆さんにお知らせがございます。では1つ目です。先生の著書なんですけれども、今日のお話、もっと詳しく知りたい方にとってもお勧めの本です。『土星の衛星タイタンに生命体がいる!』。こちらの本なんですけれども、先生にちょっと、どんなお話なのか簡単にご紹介いただけますか。 関根:なんかちょっとおこがましいので。そんな宣伝するつもりはないんですけど。 谷:私、読んだんですけども、とっても、今日みたいなお話がもっともっと詳しく、しかも分かりやすく書かれていて、なんかすごくわくわくするような本でした。ぜひ、もうちょっと詳しく知りたいよっていう方はこちら読んでいただければと思います。 そして、2つ目にいきます。始まる前にも聞いたんですけれども、今日のお話、美しい映像でもう1回復習したいなっていう方は、当館5階、VRシアターにて「Spacewalk 地球外生命体探し」という番組を上映しています。今日の宇宙旅行で使ったソフト、宇宙空間を眺められるソフトで未来館が頑張って作ったプログラムですので、今日の上映はもう終わってしまったんですけれども、だいたい1日3回から4回上映しておりますので、ぜひご覧いただければと思います。 そして3つ目です。今日使いました映像、そしてこちらのVRシアターでも使ってきた映像なんですけれども、「Mitaka」というソフトです。実はこれ、フリーソフトで、インターネットで皆さんご自由にダウンロードしてお楽しみいただくことができます。「Mitaka」または「4D2U」で検索していただきますと出てきますので、ぜひこれで自分だけの宇宙旅行なんていうのを楽しんでいただければなと思います。今日の宇宙旅行も、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトの提供で画像を出してまいりました。 はい。それでは画面をもう一度、宇宙のほうに切り替えます。ちょっと最後は、私たちのいる天の川銀河をこう、遠くから眺めたところから帰りたいと思います。これだけたくさん星があるとね、どこかに、なんていう気もしてきますね。はい。そういうわけで、ではここから最後の見せ場です。皆さん一気に地球まで帰りたいと思います。最後はね、もう、瞬間移動みたいな感じでワープしていきますので、じゃあ皆さん、準備はいいですか。よく見ていて、しっかり着いてきてくださいね。行きます。 はい。地球に帰ってまいりました。青い地球見えてきました。どうでしょうか。最初に見たときと、それから宇宙でいろんな星を見たあとで地球のイメージって少し変わったところとかありますかね。関根さんはいかがでしょう。地球外生命の研究なんかをされて、地球に対する見方とか、変わったところとかってございますか。 関根:そうですね。ありきたりな言い方ではあると思うんですけど、例えば火星なんかを比べても、地球っていうのは本当、恵まれた星だなというふうに感じますね。いろんな環境が変動していい中、45億年間、生命にぴったりな環境を提供してくれるっていうのはある種、奇跡の星って呼ぶのにふさわしい星かもしれないなというのは再認識しますね。 谷:なるほど。ほかと比べることで地球の環境の良さが一層、分かってくるということですね。はい。それでは最後、東京目指してうまく着陸できるかな。ちょっと難しいんですね。頑張って着陸していきたいと思います。はい、これで着陸すると、出るかな。時間が出ましたね。1月11日、15時53分。ちょっとさっきの時間になってしまいましたけれども、本日、ただ今の時間の東京に着陸いたしました。 そして今日もこうしてまた時間が進みますと、太陽が沈んで星が見えてまいります。今日も天気いいので皆さんぜひ、星を見上げていただけたらなというふうに思います。こうして宇宙へのイメージとか膨らませていただきたいですよね。皆さんにぜひ、宇宙のイメージ、膨らませていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。皆さんに最後、1つメッセージをお願いいたします。 関根:そうですね。宇宙っていっても、すごく身近なところにあって、今日だって夜、双眼鏡ぐらいで見たってひょっとしたら木星、火星みたいなのも見えるかもしれません。ちょっとした望遠鏡があれば、土星やタイタンも見ることもできるんですよね。だからそういう意味で、皆さんの本当に身近なところにあるのが実は宇宙で、そういうところで夢を膨らませてもらえたらなと思いますね。 谷:なるほど。ちなみに木星なんですけれども、冬の大三角形があって、その少し遅れて上ってきますので、今日真夜中辺りになってくると、一番上のほうで、一番明るく輝いている星が木星です。エンケラドゥスと同じような天体として、今日出てきたエウロパ、木星の周りを回っていますので、もしかしたらあそこに生命がいるのかな、なんていうふうに思いながら見ていただけたらと思います。それでは今日、素晴らしいガイドをしてくださいました、関根さんにいま一度大きな拍手をお願いいたします。 関根:どうもありがとうございます。 谷:はい。ありがとうございました。それでは皆さん、旅の終わりにはぜひ、アンケートにご協力をいただきたいと思います。今日のお話聞いていただきまして、宇宙の生命に対する印象とか変わったところなどをお書きいただければと思います。そして、アンケート、恐れ入りますが表と裏両面ございますので、ぜひご協力のほど、お願いいたします。 それでは、これにてサイエンティスト・トーク「地球外生命体を探して―太陽系の"三大名所"をめぐる科学の旅」を終了したいと思います。企画・ファシリテーション、日本科学未来館の科学コミュニケーター、谷明洋が担当いたしました。本日は最後までご参加くださいまして、どうもありがとうございました。ありがとうございます。ありがとうございました。引き続き日本科学未来館をお楽しみください。