ゴールドマン、金価格3000ドルの予測先送り 米利下げ鈍化を予想
[6日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは5日付のリポートで、金価格が1オンス=3000ドルに到達する時期の予想を2025年12月から26年第2・四半期に先送りした。 米連邦準備理事会(FRB)の25年の利下げ回数が従来予想を下回るとの見方が背景。 これまでは25年に100ベーシスポイント(bp)の利下げがあると予想していたが、現時点では75bpの利下げを見込んでいる。ターミナルレート(最終到達点)は3.5─3.75%とやや高めになる見通しという。 これに伴い、金ETF(上場投資信託)の購入ペースが鈍化し、目標の3000ドル達成が遅れるとしている。 中央銀行の需要が構造的に増加していることが、金価格の主な上昇要因になるという。 金は昨年10月に史上最高値の1オンス=2790.15ドルに上昇。年間では10年以降で最大となる約27%の値上がりを記録した。 25年末の予想は2910ドル。 同社は「投機需要の減少と中銀による購入の構造的な拡大という相反する要因が事実上、相殺し合う形になっており、金価格はここ数カ月、レンジ取引が続いている」と指摘した。 主な下振れリスクは米政策金利の高止まりで、FRBが追加利下げを実施しない場合は、26年5月の時点でも2910ドルまでしか上昇しない見通しという。