<ここに注目>強力打者ぞろいの智弁学園と大阪桐蔭 エース勝負に 選抜高校野球
大阪桐蔭・池田陵真主将の話
(対戦相手の智弁学園は)投打とも非常に良いチーム。近畿大会では敗れたが、足などを生かして戦っていく。コロナ下でも大会が開催されることに感謝し、全力プレーで頑張りたい。
2度の春夏連覇 OBに西武・中村剛也ら
◇大阪桐蔭(大阪) 1983年に大阪産業大高大東校舎として開校した私立校。88年に大阪桐蔭として分離・独立した。建学の精神は「偉大なる平凡人たれ」。進路に応じて1、2、3類に分かれてカリキュラムが組まれ、スポーツを通した教育と難関大への進学との両面に力を入れている。野球や吹奏楽などの体育・芸術系の生徒は3類に在籍する。野球部の生徒は全国各地から集まる。 甲子園初出場は91年のセンバツ。史上初となる2度の春夏連覇を含め春3回、夏5回の優勝を誇る。中村剛也選手(西武)や森友哉選手(同)、藤原恭大選手(ロッテ)ら多くのプロ選手を輩出している。
「負けたら終わり。一球一球を大切に」OBの西武・岡田雅利捕手
私の代は中田翔選手(日本ハム)がいて、周囲からも強い、強いと言われ、楽しく野球をやるというよりは勝たないと駄目という思いがありました。甲子園には2回出場して、高校3年の選抜大会では中田選手とバッテリーを組んでベスト8。 高校生であれだけ多くの人が一人を見てくれる舞台はありません。うまく言えませんが、ぞわっとする緊張感と、見られている中で自分のパフォーマンスを出そうとすることで、捕手でも打者でも自分ではない気がするほど一試合一試合、野球がうまくなっていました。 甲子園は負けたら終わりで、一球の大事さはプロの今も通ずるところです。苦しい練習を乗り越えたから甲子園があります。選抜大会の開催に向けてどれだけの人が動いているのかに思いをはせ、一球一球を大切に頑張ってほしいです。