<ここに注目>強力打者ぞろいの智弁学園と大阪桐蔭 エース勝負に 選抜高校野球
智弁学園・山下陽輔主将の話
センバツに向け、仕上げていっている。いろんな方が応援や協力をしてくれている。それに応える気持ちでもう一回、日本一を取りたい。
16年春に全国制覇 02年には智弁和歌山と「兄弟校対決」
◇智弁学園(奈良) 弁天宗を母体に1965年に創立された私立共学校。中高一貫コース、英数コース、普通コースの3コースを設置、「誠実・明朗」を教育目標に掲げる。校章は、弁天宗の宗紋であるキキョウの花に由来する。 野球部は学校創立と同年の9月に創部。夏は68年、春は76年にそれぞれ甲子園初出場を果たした。これまで夏は19回出場しており、2002年には智弁和歌山との「兄弟校対決」が実現し話題に。16年センバツでは全国制覇を成し遂げた。卒業生にはプロ野球選手が多数。巨人の岡本和真、広岡大志両選手ら。
「選手の能力ずば抜けている」大和高田クラブ副部長の米田和正さん
1995年卒の智弁学園野球部OBで、高校3年の時は私が主将で4番、1学年下の小坂将商監督が3番でした。 先日、練習を見てきましたが、今年のチームは選手個々の能力がずば抜けている上、大会中止となった昨年センバツの雪辱を果たそうという強い思いを感じました。 まずは1勝と言いたいところですが、今年は頂点を目指せるチームだと思っています。ぜひとも、日本一を目指してほしいです。
大阪桐蔭は圧倒的な総合力 センバツは10連勝中
2020年秋の近畿大会こそ準優勝に終わったが、公式戦11試合中8試合がコールド勝ち。圧倒的な打力で投手陣もエース級がそろう。 打線の中心は、出場選手中トップの19打点と勝負強さが光る4番で主将の池田陵真(3年)。身長172センチと大柄ではないが逆方向に長打を放つことができ、「警戒されても打ち返すのが大阪桐蔭の4番」と気も強い。野間翔一郎(同)は出場選手中2位の12盗塁をマークし、「好投手はただ打つだけでは勝てない」と西谷監督。機動力を生かした攻撃ができるのも特徴だ。 投手陣は左腕・松浦慶斗(同)が軸で、最速150キロの直球とスライダーなど変化球も豊富。最速154キロの関戸康介(同)やマウンドさばきに定評がある竹中勇登(同)の両右腕も控える。 現在センバツは10連勝中。今大会で優勝すれば、PL学園(大阪)が第53回大会(1981年)1回戦から第56回大会(84年)準決勝まで記録した14連勝を上回るだけに、常勝軍団は4度目の春の頂を見据える。【藤田健志】