漫才で偶然聞いた「ウインナーコーヒー」に憧れてコーヒー好きに。1年で約1,650杯以上飲んでいた。効能とリスクを知って楽しみたい
◆コーヒーの心身への効果効用 ともかく、30代にコーヒーを飲み過ぎた私は、急にコーヒーを飲まなくなってしまいました。特に嫌いになったわけではないのですが、飲みすぎたせいか、なんとなく手が出なくなった感じです。 しかし、10年ほど前に、とっても美味しいコーヒーに出会いました。それをきっかけに、最近では毎朝、コーヒー豆を挽いて、丁寧にそれを淹れて、1杯のコーヒーを飲む事がルーティーンとなっています。 さて、コーヒーの心身への効果効用はさまざまです。元々、薬として飲まれていたという話もある様に、西暦900年頃アラビア人の医師ラーゼスが患者にコーヒーを飲ませ「消化、利尿に効果がある」という記録を残しています。 その効果の元になっている成分がカフェインとポリフェノール。 コーヒーにはこのカフェインとポリフェノールが豊富に含まれています。 まず、カフェインですが、コーヒーは煎茶や紅茶、ウーロン茶などの飲み物と比べて、カフェインが多く含まれています。レギュラーコーヒーは0.06%。そして、紅茶には0.03%。煎茶、ほうじ茶、ウーロン茶などは0.02%のカフェインが含まれています。 ちなみに玉露にはカフェインがなんと桁違いの0.16%含まれています。 このカフェインのよく知られている効果は覚せい作用です。カフェインの覚せい作用により、頭をすっきりさせ集中力を高める効果があります。また、利尿効果もあり、体内の老廃物を排出させる効果があります。 その他にも、中枢神経を刺激して、自律神経の働きを高めたり、運動能力を向上させたり、心臓の筋肉の収縮力を強くする効果があります。さらに気管支を拡げる作用がある為、呼吸器の機能を改善する効果があるとされています。 この様に、コーヒーに含まれるカフェインは、さまざまな健康効果があるのです。
◆ポリフェノールの効果 また、コーヒーには、ポリフェノールもたくさん含まれています。ポリフェノールといえば赤ワイン。ポリフェノールを豊富に含んでいる赤ワインをたくさん飲むフランス人は脂っこい食事をとっているにもかかわらず心臓の疾患での死亡率が低いことが分かり、それ以来、ポリフェノールの効果が注目されるようになりました。 実はコーヒーにも、赤ワインに匹敵する量のポリフェノールが含まれています。 100gあたりのポリフェノールの量は赤ワインが230mgなのに対してコーヒーは200mg。ほぼ同量と言ってもいいでしょう。ちなみに、緑茶は115mg、紅茶は96mg、ココアは62mgとなっています。 このポリフェノールとは植物が持つ苦味や色素の成分です。そしてポリフェノールは活性酸素などから体を守ります。つまり抗酸化作用の強い成分なのです。そのため、ポリフェノールは活性酸素が原因となる「がん」「動脈硬化」「心筋梗塞」などの生活習慣病の予防に効果があるのです。 さらに、ポリフェノールは紫外線による肌のダメージを防ぐ効果もあるとされています。なんとコーヒーを1日2杯以上飲む女性は、紫外線による顔のシミが少ないという実験結果も報告されています。 また、国立がん研究センター予防研究グループによると、習慣的にコーヒーを飲む人は、心臓病、脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するとの事です。 これは炎症を予防する効果のあるカフェインと、酸化を防ぐ効果のあるポリフェノールの相乗効果によるものと考えられています。 ちなみに、赤ワインに含まれるポリフェノールは、アントシアニンやタンニン、レスベラトロールという種類のものですが、コーヒーに含まれるポリフェノールの代表はクロロゲン酸類というものだそうです。 このコーヒーに含まれるポリフェノール・クロロゲン酸類は血液をサラサラにする作用があり、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐと言われています。