【いい味出している!】SEIKOなど7万円台まで、古典的な味わいをグッと深める「くさび形」の大人顔時計3選
時刻を読み取るために時計の文字盤上に12個配置されたアラビア数字などの目盛りのことを一般的には “インデックス”と呼ぶ。また“時字(トキジ)”や “アワーマーカー”とも呼ばれる。 【画像】魅力的な3モデルの細部の写真をもっと見る! インデックスは、オーソドックスな1から12までのアラビア数字以外にも、ローマ数字やドット、そして棒状のバーなど代表的なものがいくつかあり、時分針の形状とともに視認性だけでなく、腕時計の個性を引き立てるデザイン的な要素としてもとても重要な意味をもつ。 そこで今回は、インデックスとして代表的なものの中から“くさび(楔)形インデックス”と呼ばれるものを取り上げたいと思う。“楔”は木材や金属で作られたV字形あるいは三角形をした道具である。つまり、くさび形インデックスについて大雑把に言うと先端に向かって徐々に尖っていく形状にデザインされたものについてこう呼ぶ。 このくさび形インデックスだが、近年はこれを採用している時計はかなり少ない。くさび形インデックスは1940年代から50年代にとてもよく使われておりアンティークウオッチで目にすることが多く、そのため古典的なイメージのほうが強いためなのだろう。そのため逆にクラシックで落ち着いた雰囲気を出すにはとても効果的だ。 そこでここでは最近リリースされた比較的新しい時計のなかから、このくさび形インデックスをデザインに取り入れており、しかも7万円台までの予算で買える機械式モデルを3タイプピックアップしてみた。
セイコー|セイコー プレザージュ STAR BAR限定モデル
2017年に誕生して以来、様々な文字盤表現を生み出してきた“STAR BAR 限定モデル”。最新作で目を引きつけられるのが、波打つような質感を生み出した文字盤だろう。コート・ド・ジュネーブを彷彿とさせる独特の模様に加え、上下縦方向で繊細なグラデーションを施しており、刻々と表情を変える夕暮れ時の美しい空の情景を見事に表現している。 これまでの“STAR BAR 限定モデル”に比べても特に個性的で美しい意匠と言えるが、グラデーションの色彩を落ち着いたトーンにした点も好印象のポイントだ。工芸品的な質感を楽しみつつ、普段使いしやすいデザインに仕上げられている。 ■ Ref.SARY 239。SS(40. 5mm径) 。5気圧防水。自動巻き(Cal. 4R35)。世界限定9000本(うち国内500本)。7万1500円 セイコーウオッチ https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/presage/starbar-limited-2024-01