「このまま引退かも」から2年…藤井聡太を返り討ち「ベンチプレス100キロ、握り寿司+鉄火巻で2人前」“筋肉隆々の羽生世代”丸山忠久の素顔とは
22年の9連敗「このまま引退かも…」から通算1000勝へ
丸山九段は、タイトル戦に登場は10回、タイトル獲得は名人2期、棋王1期、棋戦優勝は15回、順位戦でA級に通算14期在籍(名人在位を含む)と、大きな実績を挙げてきた。 しかし近年は、藤井竜王・名人らの若い世代の台頭と、AI(人工知能)が及ぼす技術革新の影響もあって、あまり目立たない存在となっていた。 22年には公式戦で5カ月も勝てず9連敗した。「このまま引退することになるのかも……」と思ったそうだが、やがて調子を取り戻した。23年12月8日に叡王戦で深浦康市九段に勝ち、10人目となる通算1000勝を達成した。「今後は経験を生かして戦いたい」と、率直な心境を語った。 藤井竜王・名人と丸山九段は公式戦で4局対戦し、丸山が3勝(後手番で2勝)1敗と勝ち越している。 (1)20年7月・竜王戦決勝トーナメント【丸山〇】 (2)21年6月・叡王戦本戦トーナメント【藤井〇】 (3)23年11月・銀河戦決勝【丸山〇】 (4)24年9月・銀河戦決勝【丸山〇】 丸山は藤井に勝ち越している数少ない棋士だが、対局数が少ないので「天敵」とはまだいえない。50代で復活した丸山と20代の若き覇者の藤井との対戦が、また実現することを期待したい。
(「将棋PRESS」田丸昇 = 文)
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