購入して約1年の自転車ですが、ブレーキをかけると「キーキー」鳴ります。まだ使える気はしますが、修理やメンテナンスが必要でしょうか?
自転車のブレーキをかけようとしたときに、「キーキー」と鳴くような音がすることがあります。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説 このような現象が起きる原因として、ブレーキに使うゴムやリムの問題が考えられます。ささいな問題であれば比較的シンプルな方法で解決できることもあり、自分で対処できるかもしれません。 本記事では、ブレーキが鳴るときの原因と対処法について解説します。
自転車のブレーキが「キーキー」と鳴る原因
自転車のブレーキがキーキー鳴る場合、汚れや、タイヤのリム(車輪の金属部分)を挟むゴム(ブレーキシュー)が原因であることがあります。 自転車は車輪が回転して進み、リムを両側からブレーキシューで挟み込むことで摩擦が働き減速する仕組みです。 しかしリムが汚れているとブレーキが鳴ってしまうことがあるようです。特にリムがアルミ製の場合、ステンレス製のリムと比べて摩耗が早いため、キーキー鳴ることが多くあります。 ブレーキシューの状態に問題がある可能性もあります。ブレーキシューはゴム製であり、使用するにつれ摩耗しますが、そのせいでリムとの接触の仕方に影響が出る場合が少なくありません。 具体的には、ブレーキシューの後方(乗っている人から見て手前)だけにリムとの摩擦が集中してしまうことが問題です。この場合、ブレーキシュー全体がしっかり接触せず、キーキー鳴ってしまうことがあります。
ブレーキが「キーキー」鳴るときの対策
ブレーキをかけたときにキーキー鳴る場合は、リムとブレーキシューのメンテナンスを行うことで解決するかもしれません。パナソニック株式会社「よくあるご質問」内にあるメンテナンス方法を基に、具体的な対策をご紹介します。 なおここではブレーキシューで挟み込むタイプの自転車を例に対策をご紹介しますが、自転車によっては専用グリスの充塡(じゅうてん)が必要な場合もあります。その場合は取扱説明書を読んだり、購入した販売店に相談したりするといいでしょう。 ■リムの清掃をする 前述の通り、リムが汚れているとキーキー鳴る場合があるため、丁寧にクリーニングしてみましょう。リムを一周、固く絞った布などを使って磨きます。スポークを挟んで左右両方の面をきれいにします。 注意点として、水気がつくとさびの原因となるおそれがあるため、しっかり拭き取りましょう。 ■ブレーキシューのメンテナンスをする リムをきれいにしても解決しないなら、ブレーキシューの角度を調整しましょう。具体的には、ブレーキシューの前方から後方にかけて、少しリムから遠ざけるように調整します。イメージとしては「八」の字のようにセッティングします。 このように調整すると、リムと接触したときに前方が最初に当たり、そこから後方にかけて少しずつ接触していくため、キーキー鳴きにくくなるでしょう。