2024年に新登録された世界遺産、知ってる? 今行きたい「日本の世界遺産」全26カ所一覧
ユネスコの世界遺産条約を1992年に締結した日本。未来にわたって残すべきと認定された日本国内の世界遺産は、2024年7月の新登録も含め、現時点で文化遺産21カ所、自然遺産5カ所の計26カ所にのぼります。 【画像】ニッポンの端から太平洋に浮かぶ絶海の孤島まで。死ぬまでに見たい日本の名所 さまざまな歴史を背負う史跡や雄大な自然が残る場所など、多種多彩な名所がそろう日本国内の世界遺産をまとめてご紹介します。暫定リストに掲載された候補地もチェックしてくださいね。
◆手つかずの自然が残る知床【北海道】
北海道で最初に登録された世界遺産は知床(しれとこ)。アイヌ語の「シリエトク(大地の突端)」という言葉が語源といわれています。 オホーツク海に突き出した知床半島には、原生林に覆われた手つかずの自然が残り、知床五湖、温泉が流れるカムイワッカの滝、オシンコシンの滝、知床峠などで知床の自然に触れられます。 また、羅臼(らうす)やウトロからの観光船に乗れば、陸路では行けない知床岬を見ることも可能です。
◆縄文時代の人々の暮らしをたどれる遺跡群「北海道・北東北の縄文遺跡群」【北海道・青森・岩手・秋田】
およそ1万6000年前より1万3000年ほど続いたとされる縄文時代。その前の旧石器時代に、生きるために移動を繰り返しつつ暮らしていた人々が、竪穴式住居で定住するようになりました。また、土器や弓矢を作って動物の狩猟を行うなど、日本独自の方法で生活様式を変化させていきました。 そんな縄文時代の人々が暮らしていたことを示す貴重な痕跡が、現在も北海道と北東北に残っており「北海道と北東北の縄文遺跡群」として2021年に文化遺産に登録されました。 復元した竪穴式住居や大型掘立柱建物が間近で見られる三内丸山遺跡や、集団墓の痕跡と想定される大湯環状列石など、合計17の考古遺跡が北海道南部と北東北の各地に点在しています。
◆世界最大級のブナ林、白神山地【青森・秋田】
東北で最初に世界遺産として登録された秋田県と青森県にまたがる白神山地。自然遺産として登録されています。 ブナの原生林が世界でも類を見ないほどの大きさで今も残っていることが世界遺産登録の理由ということもあって、核心地域へは一般の観光客・登山客が気軽に入ることはできません。その代わり緩衝地域と呼ばれる周辺に名所がそろっています。 ブナ林の中にあるくろくまの滝(日本の滝百選)、暗門の滝では、自然の中に身を委ねられますし、神秘的な色合いを見せる小さな湖が点在する十二湖など、時間をかけて訪れたいところばかりです。