【鳴門ボート G1大渦大賞】河合佑樹がSG&G1連続V 最高の流れでグランプリへ
ボートレース鳴門の「G1大渦大賞」(開設71周年記念競走)は8日、第12Rで優勝戦が行われた。1番人気に支持された河合佑樹(37=静岡)がイン先マイからの2マーク逆転で、前節の下関SGチャレンジカップに続いて特別戦連続優勝を決めた。2着には差した上平真二が入り、片岡雅裕が3着。節間の売り上げは62億円を超え、目標額の60億円をクリアした。 最終日は今節で最悪の水面コンディション。朝から強烈なホーム追い風が吹き荒れ、1Rから安定板装着、周回展示1周、本番レース2周で行われた。 ただ、そんな状況でも河合は冷静だった。 エースと評判の21号機は「全部の足がいい。安定板が着いてさらに良かった」という極上の仕上がり。前節にSGを勝ったことで自信も胸に宿っていた。「いい経験をさせてもらって、メンタルの部分で一段と成長できたと思う」。1周1マークでイン先マイがわずかに流れても余裕があった。 「2マークは1着だけを狙って、思い描いていた通りのターンができました。そこしかないところを走れたのはエンジンのおかげ。下関で優勝したエンジンが21号機で、今回もまた21号機。忘れられない番号になりそうですね」 1周2マークは2コース差しの上平と最内から差し伸びた中村の間を割って入る鮮やかな捲り差し。大ピンチからの見事な逆転劇だった。 「今回は準優も優勝戦も厳しいレースだった。これからはもっと厳しい戦いがある。この経験が力になると思ってレースに挑んでいきたい。グランプリは未経験なのでチャレンジャーの気持ちで走りたい」 前節のSGに続いて今回も王道V。今、艇界で最も勢いに乗る男が最高の流れで住之江グランプリに挑む。 ◇河合 佑樹(かわい・ゆうき)1987年(昭62)3月14日生まれ、静岡県出身の37歳。102期生として08年5月、浜名湖でデビュー。12年6月の津でデビュー初優勝。22年1月の尼崎周年でG1初優勝。先月の下関チャレンジカップでSG初優勝。通算999勝で次節グランプリで1000勝を狙う。主な同期は山田康二、遠藤エミら。1メートル64。52キロ。血液型A。