新年の抱負が「目標倒れに終わる人」と「しっかり達成する人」の決定的な違い
● 三日坊主になりたくないことは 「朝のうちにやる」 私自身は毎年、大きな目標と中くらいの目標、そして小さな目標を立てます。大きな目標は、「海外の学会に2回参加する」といった1年間のスケジュールに大きく影響を与えそうなものにしています。 一方で、小さな目標は、毎日少しずつ時間を確保して実現するようなことです。これは小さいからこそ、目標に向かって行動し続けるのが難しく、三日坊主になりやすいという特徴があります。「今日はやらなくてもいいか」となってしまうんです。 このように三日坊主にならないためには、重要なポイントが一つあります。 それは、習慣化したいことを「朝のうちにやる」ことです。朝起きてすぐ、遅くとも午前中には実施できるようにスケジュールに組み込むようにしましょう。反対に、「夜やろう」とするのは絶対にNGです。 朝は脳が一番よく働く状態です。反対に、起きている時間が長くなるにつれて、体と同じでだんだん脳も疲れてきます。その状態のときに、普段の生活にプラスアルファで取り組もうとしていることができるのか。難しいですよね。 また、家事や育児があったり、急な残業が発生したりと、午後は時間の余裕がなくなることも多いでしょう。毎日続けたいことがあるなら、朝のスケジュールに組み込む。これが三日坊主を防ぐ大原則です。 ● 大人の勉強では 「二つの学習」を活用する 「今年はスキルアップのために新たな分野の勉強を始めたい」「外国語を習得したい」という人もいるかもしれません。新たなことを学ぶときには、ぜひ「二つの学習」を意識してみてください。それは、自力学習と他力学習です。 自力学習とは、本や教材などを使って自分でスケジュールを管理して、自分のペースで勉強すること。他力学習とは、いつもと違う環境に飛び込んで、学ぶこと。英語のみで生活するイングリッシュキャンプに行くとか、集中講座を受けてみるといった行動です。 自力学習のみだと、情報が限られます。情報を探すのは自分だし、自分で選んだ情報しか手に入りません。一方で、学ぶ環境を変えたり、他人の力を借りたりする他力学習を取り入れると、手に入る情報の多様性はぐっと広がります。自分と同じように頑張っている人の存在も刺激になり、学びを加速させるでしょう。 自分で習慣的に学ぶ自力学習と、他人の力を借りて新しい知識を得る他力学習を組み合わせることが、非常に効果的なのです。