新年の抱負が「目標倒れに終わる人」と「しっかり達成する人」の決定的な違い
● 結果ではなく「成長実感」が重要 知識を得る楽しみを見つけよう また、勉強しているとどうしても「TOEICで何点上がった」とか「○○に合格した」といった結果が気になるかもしれません。ただ、勉強を続ける上では、結果にかかわらずこれまで習得したこと、成長したことに対する自己評価をすることが重要です。 勉強を続けていても、結果が伴わないことはあります。その場合、結果だけ見ていると、モチベーションを失ってしまうこともあるでしょう。しかしながら、大人になってから勉強する目的は多くの場合、点数を上げること自体ではなく、知識を身に付けたり、実力を伸ばしたりすることにあるはずです。だからこそ、学んだことが自分の血肉になっていること、そしてその実感があることが大切なのです。 「テキスト1冊のうち、○ページまで進んだ」とか、「新しい単語100個習得した」とか、自分の習得を褒めながら学ぶ。忙しい日々の中で時間を作って取り組むからこそ、学びをコツコツ積み重ねたことで自分は成長したという感覚が必要です。 あとは、学習の中に感動、喜び、発見を見いだすこと。本を読んでいて、「これってこうなってたんだ!」とか「知らなかった!」という発見が1行でもあれば、脳にとって学びを継続したくなる良い刺激になります。 脳は楽しいことをやりたくなるもの。知的な楽しみに気づくことが、大人の学習を成功させる一番の近道なのです。 かとう・としのり/脳内科医、医学博士。新潟県生まれ。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニング、脳活性助詞強調おんどく法の提唱者。小児から超高齢者まで1万人以上を独自のMRI脳個性診断法を用いて診断・治療。著書に『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』(サンマーク出版)『1万人の脳を見た名医が教えるすごい左利き』(ダイヤモンド社)など多数。
加藤俊徳