「殺してやりてえなあ」火葬場会長が社長と対立→部下に指示して社長を火葬炉に監禁・脅迫…群馬の火葬場で起きた“とんでもない事件”の顛末
「きょうは徹底的にやってやるからな!」火葬炉に社長を押しこみ監禁して…
平成7年9月27日、彼らは実行に移した。 「年寄りだと思っていままで我慢してきたが、きょうは徹底的にやってやるからな!」 Aたちは社長にそんな言葉を投げかけたという。 午後4時50分頃、社長を呼び出した彼らは示し合わせた通り、力づくで社長を火葬炉のなかへ押しこんだ。真っ暗な火葬炉内部。光は確認窓から入るわずかな明かりしかない。 そんななか操作次第ではこのまま焼け死んでしまう……。そんな恐怖に駆られたに違いない。 しばらくすると解放されたものの、ズボンは破け、皮が剝けている。無理やり押しこまれた際、火葬炉の扉に挟んだときにけがをしていたらしい。
会長だけが減刑された理由
しかし、まだ終わっていなかった。 火葬炉から出されたあとも監視室に連れていかれ、そのまま脅しつけるなどされながらさらに監禁されたのだ。 やがて解放されたあと、事件は明るみに出た。 実行犯であるA、B、Cのほか、会長や出入り業者の男も逮捕され、刑事裁判ののちに、それぞれ実刑判決を受けた。しかし会長だけは、法律扶助協会の贖罪基金に寄付をしたため執行猶予つきに減刑。 これで一件落着といいたいところだが、じつはこの事件の顛末を調査するなかで、さらに不穏な事実が見つかった。 じつは事件が起きる8か月前に、実行犯たちと同じ火葬業務を担当していた男性がひとり行方不明になっているのだ。
火葬業務を担当していた男性が失踪した経緯
この男性は34歳で、当初からAと働いていた。もうひとり職員がいたが、その人はすでに退職している。 平成7年1月12日、ゴルフの練習場にいったきり男性は姿を消した。練習場にはゴルフクラブが置かれたまま。駐車場にも乗ってきた車が置いてあり、免許証すら車内にあった。まるでゴルフ練習中にそのままどこかへ手ぶらで走り去っていったようだ。 さらに男性の失踪に家族が気づいたときには、Aは「お金がなくなれば帰ってくる。捜索願を出すのは待ってくれ」などと話したという。 結局、家族は9日後に家出人捜索願を伊勢崎署に提出したが、Aはなるべく警察に知られないようにしていたのだ。 また、男性が出勤してこないので社長がAに男性はどうしたか尋ねたときには「風邪をひいて休んでいる」とごまかした。1週間ほど経って、ようやく行方がわからなくなったと話したのだという。 ここでも男性がいなくなったことを隠蔽しようとした可能性がある。
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