もしかして認知症? いち早く症状に気づき、進行を防ぐポイント【長生きでも脳が老けない人の習慣】
穏便に検査を受けてもらう方法
「あれ?」と思ったら、できるだけ早く行動するようにしましょう。 ここで問題になるのが、どうやって認知症の検査を受けさせるか。 高齢になってくると、口では「私は一生ボケない」と言っていても、「もしかしたら認知症になるかも?」という不安が心の中にあるものです。認知症と似たような症状である「もの忘れ」は誰にでも起こるものですから、少なからずあります。 人間は弱みを指摘されると否定するところがあって、「お父さん、認知症かもしれないね」と言われると、即座に「私は大丈夫」と答えます。そんな人に「認知症の検査に行ってみよう」と言っても頑なに断るはずです。 疑いがある家族を認知機能検査に連れ出すのに有効なのが、「検診に行こう」というひと言です。 要するに、認知機能を診てもらうのではなく、健康診断に行こうということです。 健康診断なら定期的に行っているので、しぶしぶでもついてきます。そして、その検診項目のひとつとして認知機能の検査もするということです。 できれば、気軽に行けるかかりつけの病院で検査ができるのが理想ですが、難しい場合は認知機能検査ができる医療機関を選ぶようにしましょう。 認知症専門医がいる医療機関は、日本老年精神医学会と日本認知症学会のホームページからも検索することができます。また、多くの自治体では認知症の研修を受けた専門の医療機関の情報を公開しているので、問い合わせてみるのもいいでしょう。 拙著『長生きでも脳が老けない人の習慣』では、認知症になる仕組みから、普段の生活習慣、食生活など、認知症予防のヒントをより詳しく解説しています。 ご興味のある方はぜひ手に取ってみてください。 ⻆谷建耀知(かくたにけんいち) 株式会社わかさ生活 代表取締役社長 18歳の時、脳腫瘍の大手術を受け、命と引き換えに視野の半分を失う。自身の経験から、自分のように目で困っている人の役に立ちたいとの想いで、1998年に株式会社わかさ生活を創業。著書に『花鈴のマウンド』や『女子高生と魔法のノート』があり、現在は健康雑誌『若々』も発刊中。 [関連サイト]若々しく健康的な生活を提供するわかさ生活Webサイト
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