「この世界の片隅に」ファンの聖地 昭和のくらし博物館で体感した“戦後の生活”
子ども部屋の横にあるのが下宿人部屋です。小泉さんのお宅には下宿人が2人いて、食事・洗濯・掃除付きでお世話をしていたのだそう。現在は企画展示室として、「昭和はこんなだった~『昭和のくらしと道具図鑑』発刊を記念して」展の展示(~2025年3月末まで)が行われています。
映画「この世界の片隅に」ファンが何度も通う展示
博物館に増設された新館では、ミニ特別展「映画「この世界の片隅に」スケッチ原画」展が開催中(~2024年9月1日まで)。映画の複製原画約40点、設定スケッチ、浦谷千恵監督補描きおろし水彩画「すずさんのくらしの学校」12点などが展示されています。
この特別展は2021年から続けてきた大人気の展示だそう。映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直さんが、昭和のくらし博物館に何度も足を運び、映画のモデルの一つになったことから、この特別展が実現したのだとか。現在も遠方からのファンは後を絶たず、一種の聖地巡礼スポットになっているのだそうです!
売店では書下ろしイラストを使用したグッズが販売されています。筆者も「すずさんの着せ替えイラスト」、てぬぐい、ポストカードのセットを2種類、購入しました! ファン必見のアイテムばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
また別館では、小泉和子館長の恩師である画家・吉井忠さんの「1937年巴里」や「野の少女」などの絵画を中心に展示が行われています。 2024年8月2日~9月1日までは、「小泉家に残る戦争展」が始まります。8月の一か月間は、戦争関連資料の展示に加えて、ガラス飛散防止窓や戦時食などの戦時中のお茶の間の再現が行われるそうです。戦争について深く理解し、平和への強い思いを新たにすることができる場所です。ぜひ足を運んでみてください。
開館時間:金・土・日曜日・祝日 10:00~17:00 休館日:年末年始・9月上旬(2024年は9月2日~12日) *その他臨時休館になる場合があります。 入館料:大人 500円/小学生~高校生 300円 *団体・高齢者・障害者割引はございません。 所在地:〒146-0084 東京都大田区南久が原2-26-19 電話番号:03-3750-1808 アクセス:東急池上線「久が原」駅より徒歩10分 詳しくは、博物館のホームページをご覧ください。
小林実央(PHPオンライン編集部)